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【安田記念】ソダシと有終の美を 7月に引退の今浪厩務員 ゴールドシップ筆頭にGⅠ10勝

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 「安田記念・G1」(4日、東京)

 ベテランの今浪隆利厩務員(64)=栗東・須貝=が、4年連続GⅠ制覇を目指すソダシと競馬人生集大成の一戦に臨む。数多くの競馬ファンを魅了したゴールドシップなどを手掛けた腕利きが、愛馬たちと過ごした48年間の思いを胸に勝利をつかみにいく。

 ゴールドシップを筆頭に、レッドリヴェール、ソダシでGⅠ10勝を挙げた今浪厩務員が、体調を考慮し、9月の定年を前に7月でホースマン人生を引退する。幼少期に馬に魅了され、16歳でこの世界に足を踏み入れて48年。常に馬の命と真正面から向き合ってきた。根底にあるのは馬が好きだという熱い思いだ。

 やはりゴールドシップの存在は大きく、「夢を与えてくれた。いつも何をしでかすか分からないから、坂路調教にもついて行って一日3万歩は歩いていたよ。でも、走り終わると甘えてきてかわいくてなあ」と話す顔はとても優しい。引退後はしばらく競馬を外から見る予定で、ゴールドシップに会いに行く計画も立てている。

 「今はソダシが夢を続かせてくれている。もう引退しようかなと思っていた時だったから、出会えて本当に良かった」とデビュー当初の3年前を振り返る。「いつもかわいくて、産駒に会えるのがもう楽しみ。絶対かわいいで」と満面の笑みを浮かべた。

 1日朝、ソダシは厩舎周辺の運動で体調を整えた。いつも通り、仕上げ人は真心を込めた調整を続けている。「隅々までケアしながらしっかり体をつくってきた。あとは無事に帰ってきてくれることを、ただ祈るだけ」と、わが子を送り出す気持ちだ。厩務員人生を締めくくる最後の大仕事。共に苦楽を乗り越えてきた最愛の相棒とのラストランで、有終の美を飾る。(デイリースポーツ・小田穂乃実)

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