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虎のメッセンジャーも夢中になった醤油豚骨 神戸で食べられる和歌山ラーメン

 中華そばと半チャンのセット
 丸高中華そばの外観=神戸市中央区
 店内に飾られているメッセンジャー投手のサイン入りユニホーム
 松岡明憲さん(右)と姉の松岡佳栄子さん
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 不良高校生たちの青春を描いた映画「クローズ EXPLODE」(2014年公開)に登場したラーメン店「丸高中華そば」(神戸市中央区)へ。初代の創業は1940(昭和15)年、和歌山市内。そう、起源はあの和歌山ラーメンだ。店では俳優永山絢斗らによる乱闘シーンが撮影され、映画に印象深く登場する。阪神タイガースのメッセンジャー投手行きつけの店でもあり、「神戸で食べられる和歌山ラーメン」は連日にぎわっている。

 ◇   ◇

 創業は1940(昭和15)年。和歌山市内で故・高本光司さんが「醤油豚骨」のだしを考案した。孫の松岡明憲さん(36)は「冷蔵庫もない頃で保存するための工夫やったんやろね。醤油で背骨を炊くことで臭みがとれ、豚骨よりはマイルドになるんです」と話す。

 モノ不足の時代、ずんどう鍋などの道具も光司さんが自ら制作したという。

 現在の和歌山ラーメンの人気について明憲さんは「全国区になったのは和歌山カレー事件(1998年)から」と分析。「それまでは“中華そば”として地元で普通にやっていただけ。取材に詰めかけた報道陣が食べて、おいしいと評判になり広がったらしいです。祖父が生きていたらびっくりしてるかも」と感慨深く話した。

 光司さんの娘で明憲さんの母である高本景子さん(63)が結婚後、神戸で新たに開業。2000年4月に現在の場所でも営業を始め、当時18歳だった明憲さんが店を任されることになった。

 明憲さんは「高校出てすぐ。当初はお客さんに『スープからすぎるで』って怒られてましたね」と笑って振り返った。醤油豚骨のスープをベースに中華そば(700円)、焼き飯(540円)、ギョーザ(300円)などメニューはシンプル。手作りチャーシューも味わい深い。

 同店での映画撮影は2013年3月に行われた。制作スタッフの1人が関西へ来る度に立ち寄ったのがきっかけで、監督のイメージにピタリ合うと同店に決まった。永山絢斗らが参加し高校生同士の乱闘シーンを撮影。合間にはスタッフらにも温かいラーメンが振る舞われた。

 同店はラーメン好きで知られる阪神・メッセンジャー投手行きつけ店の1つ。本拠地での試合前日に立ち寄るのだとか。甲子園球場ではメッセンジャー投手プロデュース「メッセの豚骨醤油ラーメン」が人気を博す。

 松岡さんは「祖父は僕が生まれる前に亡くなっています。日本でまだ100年続いたラーメン店はないので何とかそれまで頑張りたいですね」。深夜3時まで開いているのもうれしい限りだ。

 ◆丸高中華そば 神戸市中央区二宮町4丁目11の9 各線三宮駅から徒歩10分。TEL078・242・4008。営業時間 午前11時~翌朝3時。定休日なし(不定休)。

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