横浜で横浜の声を聞いて
【4月23日】
雨の横浜で映画を見た。DeNA戦の中止が発表される少し前のことだ。阪神の球場入りまで時間があったのでみなとみらいのイオンで時間を潰しながら、ふと思い立って…。
彼が声優をすれば、どんな艶が出るのか。そんな興味で『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』のチケットを買った。「彼」とは俳優横浜流星。「劇場版コナン」で声の演者に初挑戦するというので、流星ファンも公開を楽しみにしていたはず。演じたのは今作品のキーマンだからネタばらしは控えるが、アフレコでどんな苦労があったのか。せっかくだからパンフレットを買って彼のインタビューを読んでみた。
「基本的には自分一人で収録するという状態に驚きました。普段の俳優業では、誰かと話をしながら演じることは多いですし、相手がどういう表情で返してくるかで、こちらのお芝居も変わったりします。でも今回は相手がおらず、録音された声に反応して演じています」(原文まま)
「コナン」の収録って声優が揃ってワイワイやるものだと思っていたので驚いたが、横浜は今回の仕事に納得いかず、再収録を直訴したのだとか。なんとストイックな…。
というか、おい、吉田、本業は?
横浜の声だけ書けば、読者の怒声が飛んできそうだけど、肥やしになるんですよ、別畑のプロに触れることも。
「あれ?風、おったんか?」
ハマスタへ行くと、ヘッドコーチ和田豊から肩を叩かれた。ちょうど和田に確かめたいことがあった。どうなんですか?彼の状態は…と聞こうとしたその時、その彼から声を掛けられた。
「お疲れさまです」
前川右京である。
きのうは惜しかったね…なんて野暮なことは聞かない。ハマスタの室内で振り込んだバットを担ぐ、その胸板がごっつく見えた。またデカくなった?
「はい。体脂肪は落としながらですけど、上(半身)は少し大きく…」
スイングのキレを出すトレーニングに精を出し、余計な脂肪はそいでいるという。現在体重は「90キロ」。高卒5年目の肉体は申し分なく育ってきた。
そういえば、今カードの初戦を実況したニッポン放送のアナウンサー馬野雅行が教えてくれた。
「ベイスターズOBの野村弘樹さんが解説で『僕が現役なら阪神のレフト候補で一番嫌なのは前川くん』って言ってたよ。『あのスイングを見たら投手は絶対嫌ですから』って」
ほう。立浪和義と共に甲子園で春夏連覇したPLの…。というか、野村サン、左腕ですよねぇ。でも嫌だと?
右京といえば、和田ヘッド曰く「野武士のよう」。ワイワイ群れず独りで突きつめる。ストイックだ、と。
それはそうと、今回の『コナン』を見て知ったことだけど、横浜出身の横浜流星って本名だそうだ。「流星」ってのもカッコいいけれど、その由来は「自信を持って輝いてほしい」-。
まさに前川右京にはそうあってほしいが、ところで、右京の名の由来は…本業もしっかりやります。=敬称略=
