King Tの週末
【4月3日】
グリーンアリーナで「King Gnu」のライブがあるらしい。サンフレッチェもドラゴンフライズも試合があるらしい。この週末、広島のホテルが高騰している理由はこれか。
花見のシーズンだし、King Tigersも来ているし、イベントがこれだけ重なれば…しかし、ふだんの倍は勘弁してもらいたい。出張精算に「釈明」を添えるのは面倒。「King Gnuのライブと重なったため」なんて書くわけにもいかないし。
それはそうと、今更だけど、「King Gnu」ってどういう意味だ。調べてみると、「Gnu」って、あの動物の「ヌー」らしい。そう。ウシとシカを合わせたようなごっついやつ。でも、なぜ、バンド名に?
ファンのサイトにお邪魔すれば「草原で群れをなす習性のあるヌーがどんどん増えて大きくなる感じがロックバンド的」で「ファンもどんどん増やしてヌーの大群のようになりたい」。そんな願いが込められているそうだ。
こじつけだけど、それって何だか藤川阪神みたい…。だって、球児はいつも言っている。「全員が束になって戦っていく」と。選手のみならずファンの力も借りて…そんな願いもかぶる。 さて、値の張るホテルにチェックインしてマツダスタジアムへ来れば、おぉ、左対左でも福島圭音か。スタメンオーダーを見てうれしくなった今季初のカープ戦だ。前夜、虎将藤川球児は「福島?使いたくなるねぇ」と話していた。DeNA戦のプロ初打席で13球を投げさせたあの粘り腰は魅力的。相手が左腕床田寛樹でもいったれ。「使いたくなる選手」とは、そういうものだ。ワクワクしながら眺めていたらプロ初安打。見送ればボール球。でも、うまいことレフトへもっていった。
「圭音の記念すべきゲーム」を絶対取ってやろう。そんな気概がチームに乗っかった…なんて書けば、美談っぽくて気が引けるけど、この日は及川雅貴が出場選手登録を抹消され、ファンにとってはヤキモキの週末。開幕戦で敗れた村上頌樹が託された二度目の週末に何とか…。
その村上が「らしくなかった」ように見えた立ち上がり。初回から直球を芯で捉えられたが、これを救ったのは2つの美技。ショート木浪聖也が先頭大盛穂の打球を好捕すれば、ライト森下翔太は中村奨成のオーバーランを刺す高校野球ばりのレーザービーム。この好守がなければどうだったか。いささか制球に苦心していた村上頌樹を眺めながら案じたが、これもMVP右腕を見ている側の贅沢な悩み。「結果の世界」で7回1失点の投手に何の文句があろうか。「次回以降、楽しみ」という球児の目利きがすべてだと思う。
それにしても圭音の記念球が映えて良かった。球児は試合後語っていた。「SGLの寮での打撃(練習)は選手は自分たちでやるんですけど、その練習量はダントツで…」。そう聞けば、群れずに頑張った圭音はどうやらヌーとは違う。元来、虎は群れない習性があるというから、目指せ「King T」。エールを送る。=敬称略=
