藤原&小園よりも輝く時

 【1月17日】

 チーム吉田正尚の自主トレにお邪魔した。沖縄県内の施設をのぞけば、メジャーリーガーを慕うNPB5選手も共に汗を流していた。誰ひとり私語に揺られず、いい空気が漂っていた。

 「はじめまして。ヤクルトの田中です」。メンバーの1人、田中陽翔が丁寧に挨拶してくれた。こちらはあなたのこと、よく知ってます。24年のセンバツ優勝、見てましたので。決勝で報徳を破った健大高崎の強肩ショート。打撃も非凡…なんて内心つぶやきながら頭をさげた。甲子園のスターといえば、この人とも挨拶をかわした。

 「藤原です」

 知ってます…というか、カラダ大きくなりました?ふだん間近で見ることがないので分からなかった。ロッテ藤原恭大の胸板がこんなに厚いとは…。

 「細身のイメージだったでしょ。僕も今年再会して、ひと言目が『恭大、デカなったやん』でしたから」

 そう話すのは手嶋秀和。元阪神トレーナーで現在は吉田正尚の個人付きトレーナーとして沖縄自主トレに帯同している。手嶋には阪神時代からずっと家族がお世話になる。大腿骨を骨折した84歳の母親まで…いや、私的な話は置いておく。彼に聞きたかったのは、逞しくなった藤原のカラダについて。

 「もともと華奢な体の中にも軸があるというか、体勢が崩されない強さがあるので…。でなければ、あんな(強い)打球は打てない。筋肉も柔らかさがあるし、そこにボリュームが出れば想像をこえる選手になると思います」

 藤原といえば、18年秋のドラフトで3球団が競合。阪神もその争いに混じったことで当時は「虎の恋人」として脚光を浴びた。が、この年の高卒同期として今最も輝くのは、やはり昨季セ・リーグで首位打者を獲った小園海斗か。藤原も燃えない理由はない。

 今回バッティング練習を見て印象深かったのは、彼が全球目いっぱいフルスイングで打っていること。桐蔭時代からの持ち味だけど、磨きがかかっているし、体が大きくなったことで迫力が段違いに映る。藤原は言う。

 「今はウエートトレーニングを結構していてバットを振ってなかったので馴染ます意味でも…。体が慣れてきてきょうはちょっと強めにいきました」

 阪神に軸足を置くコラムだから「かつての恋人」も気になる。が、もっと気になるのは、ルーキー時代に藤原&小園の世代で「負けたくない」と語っていたドラフト同期生…あの年、強肩ショートでプロ入りした小幡竜平だ。 でも、どうだろう。彼らへのライバル心よりも小幡の眼中は今…。

 藤川阪神がショートの新助っ人ディベイニーを獲得したことには驚いた。26年は小幡が「候補の筆頭」になると目していたので…。藤原と同じく沖縄で自主トレに励む小幡は虎番の取材に「打たないと出れない。そこはずっと思い続けているので打撃に一番重点を置いてやっている」と話したそうだ。

 今年の藤原は首位打者を狙う。小園は2年連続のそれを。では、小幡は?打って土俵に上がるだけじゃ物足りない。見返してほしい。=敬称略=

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