阪神・立石12発“大根斬り”などユニーク練習実践 将来は侍入り「そういうところに立ちたい」藤川監督や矢野コーチから助言も

 「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸)

 阪神・立石正広内野手(23)が7日、今キャンプ最多となる約3000人の観衆の前でランチ特打に臨み、75スイング中12本の柵越えを披露した。ティー打撃中には藤川監督や矢野コーチに声をかけられながら、多様な練習法で試行錯誤。“侍入り級”の飛躍を目指し、バットを振った。

 きらめく土佐湾を望むスタンドから、何度もどよめきと拍手が起こった。約3000人の視線の先には、猛虎の未来を背負う男。立石が今キャンプ初のランチ特打で12本のアーチを描いた。30スイング目には、バックスクリーン直撃の豪快な一発。「いろんなことを逆算しながら取り組めたので良かったなと思います」と充実感を漂わせた。

 テーマとしているのは、無駄なく力を伝える打撃だ。「ちゃんと体が止まるべきところで止まって、体が回ってきて(バットにボールが)当たれば、効率よく100%の力をボールに伝えられる」。特に踏み込み足をロックすることが重要で、体の開きを防ぐことにもつながる。

 課題を克服するべく、練習法も変幻自在だ。午後のフリー打撃では56スイングで6本の柵越え。直前のティー打撃では、顔の高さに上げられたトスを打ち返す練習などを実践。「あそこに投げてもらっていれば、自然と伸び上がることもないですし、逆に潜ることもない」と狙いを説明した。

 修正のために、あえて「今までの感覚と極端に違うこと」にも取り組む。「自分がめっちゃ“大根斬り”していても、外から見たら『全然、いつも通りのスイングだよ』みたいな」。バットを上から下に切るようなイメージを意識。藤川監督や矢野コーチから助言を受ける場面もあり、自身の感覚と客観的な視点をすりあわせ理想の形に近づけている。

 時を同じくして、宮崎では“若侍”たちが初陣を飾った。12日に開幕するアジアプロ野球チャンピオンシップ(東京ド)に出場する侍ジャパンはこの日、練習試合ロッテ戦(サンマリン)に快勝。24歳以下またはプロ3年目までという、同世代が集うチームに立石も刺激を受ける。「いずれはそういうところに立ちたいのはもちろんある」と将来的な侍入りを見据えた。

 「結果を残さないと呼ばれることはない。今は目の前のことをやるしかないので、より良くなるようにやります」。大舞台を踏むには、猛虎での活躍が必須。まずはチームの3連覇に貢献するべく、安芸の地で鍛錬を重ねる。

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