【藤田平氏の眼】近本が森下、佐藤輝を欠き徹底マークされた阪神 よほど補強しないと来季は苦しい

 セ・リーグ連覇を達成した阪神だが、CSファイナルSでDeNAに4連敗を喫し、日本シリーズ進出はならなかった。デイリースポーツ評論家の藤田平氏が敗退要因を分析し来季に向けて提言した。

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 CSファイナルSはDeNAに4連敗し、残念な結果に終わった。阪神は近本、森下、佐藤輝が打つと乗っていくチームだ。だが、森下と佐藤輝をケガで欠いたことで、近本が徹底マークに遭った。三塁・宮崎に遊撃寄りに守られ、ヒットコースを消されてしまった。その結果が17打数無安打だ。守備隊形だけでなく、投手起用を見てもDeNAは阪神をよく分析していた。ファーストSを連勝で勝ち上がってきた勢いに加えて、短期決戦の戦い方ができていた。

 今季の阪神は、投打のタイトルをほぼ総なめにしたように、個々の力が際立っていた。打線は森下と佐藤輝で勝ってきた中、2人を欠けば苦しくなって当然。問題は若手の突き上げが乏しいことにある。高寺、前川は課題の内角を克服できず、殻を破りきれない。立石は、1年間2軍で鍛えるべきだと考えていたが、少し良くなると1軍に呼ばれ、結果を残せず2軍に落ちるという繰り返しだった。今のレギュラー陣は1年目から1軍で試合に出ていた選手たちである。なぜ、若手の成長が見られないのか、1軍でレギュラーをつかむ選手が現れないのか。チームの指導力、育成面について見直す必要がある。

 今オフは佐藤輝がメジャーに挑戦するかもしれない。1年目から試合に出て3度の優勝に貢献し、今年は三冠王にもなった。チームへの貢献度を考えてもメジャーへ行かせてやりたいと思うし、向こうでの活躍を楽しみにしたい。今後、才木や森下も後に続くのであれば、球団はその時に備えてビジョンを持ったチーム作りが求められる。若手が伸び悩んでいる中、オフはよほど補強しないと来季は苦しくなる。

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