【岡義朗氏の眼】相性と力みが作用か 流れに影響した阪神・佐藤輝の遊飛 2戦目は切り替えるしかない

 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神0-2DeNA」(14日、甲子園球場)

 阪神がDeNAに完封負けを喫し、リーグ王者として迎えるファイナルSでは球団史上初の黒星となった。打線はシーズン中に苦しめられた平良を攻略できなかった。これでアドバンテージを含め1勝1敗となった。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は、相手との相性や緊張感など、見えないものが作用した可能性を指摘した。

  ◇  ◇

 両先発投手が好投した中で、打てないというより得点のチャンスが続かなかったような展開だ。要因をいくつか挙げれば、相性と、試合からしばらく離れていた緊張、そして力みだろう。ポイントとなったのが1点を追う四回。先頭の森下が四球で出たが、続く佐藤輝は初球の高めの球を打ってどん詰まりの遊飛に倒れた。

 今シーズン、佐藤輝の平良との対戦成績は13打数無安打。本人は意識していないかもしれないが、第1打席の三振を取り返そうという思いも作用して力が入ったのかもしれない。相手バッテリーも研究を尽くしてきていた。そこで積極的に行こうと思ったのか、初球の厳しいボールに手を出してしまい自分のスイングができなかった。本来の佐藤輝はもっと打席で余裕があり、ボールを見て、追い込まれてからでも自分のスイングで打てていた。微妙なタイミングのズレがあったのかもしれない。

 これは、裏返せば相性というものだろう。先頭に四球を出して追い込まれていたはずの平良を立ち直らせてしまった。そして、DeNAとの対戦成績が良かった大山も追い込まれてしまい三振。高寺は一ゴロで、つかみかけた流れを逃してしまったようだ。その後は相手も盤石の継投をしてきて、攻略しきれなかった。

 初戦は落としたが、救援陣は調子が良さそうだし、下位打線でチャンスをつくれた。2戦目からは切り替えてやるしかない。

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