阪神・工藤 逆転新人王あるぞ NPB過去のべ9人「60戦登板、防御率0点台」も視界 記録&セ界連覇で有力
「阪神(降雨中止)広島」(8日、甲子園球場)
阪神の工藤泰成投手(24)が8日、逆転での新人王への思いを明かした。2年目の今季はここまで46試合に登板し、3勝0敗、防御率1・11、9セーブ10ホールドをマーク。NPBでも過去のべ9人しか達成していない「60試合登板、防御率0点台」を視界に捉えている。新人王は巨人・浦田が有力視される中、救援陣の要としてブルペンを支える新守護神が勲章を見据えた。
虎の守護神に君臨する若き剛腕は現在9セーブとブルペンを力強く支えている。工藤の目標は「15セーブです」と明確。しかし、狙える記録はそれだけにとどまらない。
新人王有資格者でもある。現在、巨人・浦田、竹丸らが有力視される新人王レース。右腕もし烈な争いに名乗りを上げた。チームが優勝となれば受賞の可能性も高まる。「期待はしてないです。もちろん取りたいは取りたいですけど、すごい成績なんで、浦田くんが。僕は僕で結果を残していけたら」と謙虚な姿勢で静かに闘志を燃やした。
さらなる大台も見据える。阪神の今季残り試合数は21。仮に工藤が今後14試合に登板し、14イニングを自責点0に抑え込めば「60試合登板、防御率0点台」を達成する。同記録の達成者は、直近で25年の及川が66試合で防御率0・87。他には藤川監督ら、過去にのべ9人しか存在しない球史に残る記録となる。
昨季から被弾はゼロ。マウンドに立てば打者を圧倒している。ただ「たまたまだと思う。打たれるようなボールを何球も投げていると思いますし、そういう球を減らしていきたい」と工藤に慢心はない。守護神の重圧も「そんなプレッシャーを感じることなく、いつも通りゼロで抑えること」と平然。「自分の体は一番自分が理解できる。しっかり自分と向き合いながらケアやストレッチをやっていく」と連投続きでも自己管理にぬかりはない。
広島戦は雨天中止となり、甲子園の室内練習場でショートダッシュや投球練習に汗を流した。ゆっくりと体を休めて次戦へ向かう。「(守護神としての特別な意識は)ないですね。2年目ですし、初めてのクローザーだったので。何も考えていないです」とキッパリ。タイトルを手中に収めるべく、愚直に腕を振り続ける。
