阪神・佐藤輝 バース以来2年連続35号 自己最多41発ペース ア西地区首位アストロズ熱視線「アルバレスに次ぐ長打力ある左打者が必要」

 「阪神1-4DeNA」(6日、甲子園球場)

 意地の一発で聖地を沸かせた。阪神の佐藤輝明内野手(27)が0-3の四回2死、右中間へ両リーグ単独トップとなる35号ソロを放った。2年連続で35本塁打以上を記録したのは、球団では1985~87年のバース以来。9月に入って5戦5発で年間41本ペースとなった。試合には敗れ、2位巨人には2・5差に迫られたが、量産態勢に入った4番が優勝争いをけん引していく。

 高々と舞い上がった打球は風にも乗って、右中間席へ着弾した。佐藤輝が2試合ぶりの35号ソロ。「いいアプローチができた?そうですね。良かったです」。9月は5試合で5発の大暴れ。少し涼しくなった聖地を熱狂させた。

 3点ビハインドの四回2死。竹田の4球続いた直球を仕留めた。この日は9月特有の中堅から右翼への強烈な風が吹いていた。浜風であれば押し戻されていたかもしれないが、飛距離123・4メートルでスタンドイン。いつもは敵になる風が味方をしてくれた。

 昨年は40本塁打、そして今季も35本塁打まで伸ばしてきた。2年連続の35本塁打以上は、1985年から87年に3年連続で記録したランディ・バース以来。くしくも2人は同じ誕生日だ。年間41本塁打ペースまで上昇させ、達成すれば2010年のブラゼル以来、球団史上6人目の快記録になる。

 そして、この一発をMLBスカウトたちも見届けた。多くの球団が視察に訪れているが、その中でも興味を示しているのがアストロズ。現在、ア・リーグの西地区で首位を走っている。ある球団関係者は「アストロズはコーナーポジションを守れて、主砲のヨルダン・アルバレスに次ぐ長打力のある左打者を必要としている」と具体的な補強ポイントを明かした。

 アルバレスは29歳と佐藤輝の2歳上。今季は打率・315、37本塁打、94打点で打率と打点はリーグ1位、本塁打も同2位の成績を残している。もし、佐藤輝がアストロズに加入することになれば、日米の三冠王クラスが共演することになる。

 とはいえ、今は目の前の戦いに集中している。チームは接戦に敗れて、2連敗となった。六回1死一塁では中川虎に遊飛。九回無死一塁ではレイノルズの変化球にバットが空を切った。試合後は悔しさを押し殺すように、言葉数も少なくクラブハウスへ。巨人とのゲーム差も2・5となり、緊迫する試合は続いていく。

 8日からは本拠地で広島を迎え撃つ。今季の対戦成績は9勝8敗1分けと勝ち越してはいるが、紙一重のゲームが多い。佐藤輝自身も対戦打率、本塁打ともに、リーグ別でDeNA戦に次いでワースト2位。決して数字が悪いわけではないが、4番のバットが命運を握っている。

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