阪神・大竹 マジック灯した今季5勝目「場数じゃない?」慣れっこ雨中で真価発揮、6回3安打無四球0封
「阪神4-1巨人」(29日、甲子園球場)
夜空から落ちた雨粒が、久々に甲子園のマウンドに立った阪神・大竹を歓迎した。優勝マジック点灯が懸かった大一番で宿敵打線を制圧。価値ある今季5勝目を手にした。
「無駄な四球に気を付けながら、絶対に先に点を与えない気持ちで投げました」
立ち上がりのピンチを乗り越え、リズムに乗った。初回1死で佐々木に左前打を許すと、2死から“虎キラー”ダルベックに右前打を浴びて一、三塁。それでも大城を内角直球で投ゴロに仕留め、大きなゼロをスコアボードに刻んだ。
以降は完全に相手を手玉にとった。緩急自在の投球で飄々(ひょうひょう)とアウトを重ね、初回2死から14人連続アウト。試合中盤に雨脚が強まり、マウンドに土を入れてもらう場面もあったが、「雨の場数じゃないですか?」とニヤリ。雨男っぷりも前向きに捉えて6回3安打無失点で役目を果たした。
前回15日・広島戦(マツダ)では4回3失点でKO。ファームでの登板を経て、2週間ぶりの1軍マウンドで修正した姿を見せた。「前回登板がふがいない内容でしたし、反省点をしっかり見つめ直した中で、取り組んできたことが良い方向に向かってくれた」と納得顔。緊迫した首位攻防戦においても「試合の中では、そこは考えず、打者1人をどう抑えていくかっていうところにフォーカスできた」と心技ともに安定していた。
故郷への思いが、その左腕に宿る。令和8年熊本地震から1カ月。24日には同郷の島田とともに被災地支援のための義援金を寄付したことを発表した。「報道とかも、どんどん減ってくると思う。忘れられないようにというか、継続的にいろいろやっていきたい」と改めて話した大竹。「『投げてる姿で元気をもらいました』みたいな手紙も届いた」と、反対に背中を押されることもある。
好投で点灯させたマジック「23」。歓喜の瞬間を、愛する熊本にも届ける。
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