阪神・石井 9月上旬にも1軍 復帰2戦目10球で三者凡退、最速149キロ 次カードで連投テストも

 「ファーム・西地区、広島2-2阪神」(26日、由宇球場)

 左アキレス腱の断裂から実戦復帰した阪神の石井大智投手(29)が26日、ファーム・広島戦(由宇)で2度目の登板を果たし、1回を無安打無失点に抑えた。次カードのオリックス3連戦(ほっと)で連投テストに臨む可能性が浮上。結果次第では9月上旬の1軍合流も見えてくる。

 待望の実戦復帰から中2日。石井が再び力強い足跡を刻んだ。左アキレス腱の断裂から復帰後、2度目の登板を果たした。最速は149キロ。由宇の虎党から大きな拍手で迎えられながらマウンドへ上がると、圧巻の投球を披露した。

 同点の六回だった。代打・田村と対峙(たいじ)。3球連続直球で簡単に追い込むと、どよめきが起きた。最後は5球目の直球で二飛に抑えた。続く中村奨への初球はスライダーを選択。右打者の外へ逃げるように曲がり、外角いっぱいへ収めると、2球目のスライダーも同じコースでバットに空を切らせた。正確無比の制球力で3球目も同じコースへ。虚を突かれた中村奨は当てるだけのバッティングとなり、三ゴロに倒れた。末包には直球でフェンス際への左邪飛に。10球で三者凡退に斬って、任務を遂行した。

 試合後の平田2軍監督は「(直球の)走りも悪くないし、スライダーのキレもいい」と冗舌だった。

 23日のファーム・ソフトバンク戦(SGL)で復帰を果たすと、最速152キロの直球を主体にカーブとシンカーを織り交ぜ、1回2安打無失点と上々のスタートを切った。「求めているものには届かなかったけど、全球種に対して違和感なく投げられて良かった。無事に終われた」と安堵(あんど)の表情で振り返っていた。「目標は164キロを出すことなので(笑)」と冗談めかして、余裕すら漂わせた。そして「(去年までの姿に)戻したいと思わない」と変わり身を誓っていた。

 登板後、石井は予定通り帰阪した。平田2軍監督は今後のプランについて「このまま登板を重ねていってというところ」と話すにとどめたが、経過が順調であれば次カードのファーム・オリックス3連戦(ほっと)で連投テストに臨む可能性も浮上。結果次第では9月上旬にも1軍へ合流する道筋が見えてくる。23試合の過密日程が控える勝負の9月。ブルペンに石井が加われば頼もしい限り。優勝争いを繰り広げるチームにとって、最大の追い風となるはずだ。

 【これまでの経過】

 ◆2月11日 キャンプ紅白戦の三回、ホームのカバーに走って向かうと、転倒。そのまま病院へ運ばれた。

 ◆同12日 帰阪し検査を受けた結果「左アキレス腱損傷」と診断結果を発表。WBCへの辞退も決まった。

 ◆同21日 球団は「左アキレス腱断裂縫合術」を終え、20日に退院したことを発表。

 ◆同27日 松葉づえをついてSGLに現れ、リハビリを開始。

 ◆3月3日 SGLの室内練習場で、座った状態でのキャッチボールを行った。

 ◆4月29日 SGLで歩行訓練を開始。外野のポール間を2往復し、約25分汗を流した。

 ◆5月1日 ギプスや装具を取り外し、30メートル離れたトレーナー相手に30球程度のキャッチボール。

 ◆6月20日 室内のブルペンで、数分間ながら投球を行った。

 ◆7月18日 捕手を座らせて、故障後4度目のブルペン投球を行った。

 ◆同22日 初の実戦形式となる、ライブBPに登板。最後は140キロ台後半を計測したもよう。

 ◆8月5日 2度目のライブBPに登板。打者6人に28球を投じ、安打性の打球は4本。

 ◆同8日 3度目のライブBPに登板。打者9人に29球を投じ、安打性の打球は1本。

 ◆同21日 実戦復帰前最後のブルペン投球。

 ◆23日 ファーム・ソフトバンク戦(SGL)で実戦復帰し、最速152キロをマーク。1回2安打無失点、3三振を奪った。

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