阪神・森下 再び単独キング31号&九回V打 佐藤輝と4安打競演 巨人3・5差、25日にもマジック点灯

 「DeNA3-5阪神」(23日、横浜スタジアム)

 地元・横浜で4安打の大暴れだ。阪神・森下翔太外野手(26)が初回にリーグ単独トップの31号ソロを放った。2戦連発の特大アーチで、リーグ最速でチーム100本塁打に到達。同点の九回2死二、三塁から決勝の右前打を放ち、チームを連勝に導いた。さらに巨人とのゲーム差は3・5に広がり、優勝マジックは最短25日にも点灯する。

 ほえた。拳を振り下ろし、またほえた。つながれた思いに応える一撃。森下が決めた。

 「投手陣含め、全員一丸となって必死になってつないでくれた打席だったので、何としても一本出すという気持ちでいきました」

 追いつかれたなら、再び突き放すだけだ。同点となった直後の九回2死二、三塁でレイノルズと対峙(たいじ)。203センチの長身から投げ下ろされた161キロを、闘志みなぎる瞳が捉えた。鋭いスイングで剛球を“粉砕”。あっという間に右前へと運び、走者2人を生還させた。

 「スライダー系が多かったので、そっちの頭は強くありました」という中でも「何としてもバットにはしっかり当てていきたい、芯で捉えたいと思っていたので、(スライダーも直球も)両方あるよって感じで待っていました」と冷静に頭の中を整理し、決勝の一打につなげた。

 試合開始直後から“主役”をかっさらった。初回2死。中大の後輩・石田裕が1ボールから投じた外角低めシンカーをすくい上げた。確信の一撃に、ぽんとバットを放り投げると、声を上げて1回転。2戦連発となる今季31号を、虎党が陣取る左翼席上段にたたきこみ、軽やかにダイヤモンドを駆け抜けた。

 「手応えありましたし、喜びすぎたんですけど」と苦笑いしつつ「その後も打てて良かったです」と4安打3打点の活躍に納得顔。21日に佐藤輝に並ばれた本塁打王争いで、再び単独トップに立った。さらに、この一発でチームはリーグ100号に一番乗り。このままセ最多本塁打となれば、86年(184本)以来、40年ぶりの快記録だ。

 ヒーローインタビューでは、堂々の“宣戦布告”も飛び出した。森下は「まだまだ満足はしてないですけど、あのー、後ろにね、とんでもない人(佐藤輝)がいるので、何とか逃げ切れるように打ちたい」とニヤリ。念願のキングの座へ、「勝つ気がないと打席に立たないんで、勝つ気でいきます」と自信をみなぎらせた。

 この日は佐藤輝も4安打と、主砲の競演で連勝をけん引。最短で25日にも優勝マジックが点灯する状況となった。「こういうタフなゲームを、1試合1試合、とっていきたい」。この勢いのままに、悲願の連覇へと駆け抜ける。

 ◆40年ぶりなるか 阪神がセ・リーグ球団で100本塁打一番乗りを果たした。チーム本塁打を3桁の大台に乗せたのは、21年の121本以来5年ぶり。21年の本塁打数は、15年にシーズン143試合となって以降(20年のみ120試合)最多。現状のペースなら年間128本となり、更新しそうだ。なお阪神がセ・リーグの球団別本塁打数1位を記録したのは、86年184本が最後。今季最多となれば40年ぶりだ。

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