阪神・植田 V呼んだ九回好走塁 延長十回今季初安打でサヨナラ貢献「守備とか打撃も頑張りたい」
「阪神2-1ヤクルト」(19日、京セラドーム大阪)
一瞬で流れも、雰囲気も変えた。それをできるのが阪神・植田の魅力であり、重宝される理由。久しぶりのお立ち台では優しい笑みを浮かべたが、代走を告げられると勝負師の目になっていた。「とりあえずいいスタートを切れたらと思っていました」。1点ビハインドの九回無死。森下の代走で登場。佐藤輝への3球目に腹をくくった。
一塁から完璧にスタートを決め、快足を飛ばして余裕のセーフ。送球が中堅へ転がる間に三塁まで到達した。直後に4番が適時打を放ち、同点のホームイン。「ありがとう」。植田から佐藤輝に感謝を伝えたが、この一打も“神走塁”なしでは生まれなかった。
出番が多いわけではない。でも、必ずやっていることがある。3年ほど前から自分にしか分からない、投手の特徴を書き連ねたノートを作った。「パッと見て『あ、これや』って映像をイメージできるぐらいのことを書いてます」。広沢とは何度も対戦したわけではないが、クイックは「そんなに速そうじゃなかった」と頭に入っていた。
これだけではない。延長十回には大山のサヨナラ犠飛につながる、今季初安打。「当たって良かった」と謙遜したが、走塁だけで貢献したいとは思っていない。「守備とか打撃も、頑張りたいなというのはもちろんある」。延長十回の守備では並木の二ゴロを華麗にアウトにした。ミスの許されない途中出場。一瞬にかける男が、間違いなく今夜の主役だった。
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