阪神・森下 26歳1日遅れの祝砲 岡田以来生え抜き右打者30号にあと「1」 逆転負けも「野球は紙一重」淡々
「広島5-2阪神」(15日、マツダスタジアム)
ついに大台に王手をかけた。阪神・森下翔太外野手(26)が初回1死二塁から先制の29号2ランを左中間スタンドへ放り込んだ。前日14日に誕生日を迎え26歳初アーチは、阪神生え抜きの右打者では1985年岡田彰布以来の30号にあと1本と迫った。今週だけで4本塁打と量産態勢。手痛い連敗を喫したが、初の“キング”へ背番号1は突き進む。
まだ明るさの残る、広島の夕空にきれいなアーチを描いた。高々と舞い上がった白球は左中間席に着弾。森下の豪快な一振りで試合を動かした。
「昨日は先制されてしまっていたので、先制するつもりでゲームに入りました。初回にそのチャンスが回ってきたので、いい結果を残せてよかったです」
芸術的な一打だった。初回、1死二塁の好機で打席に立つと、斉藤優の投じた内角の直球に反応。腕をうまく折りたたみ振り抜くと、快音を残した打球は、長い滞空時間の後に左中間スタンドに飛び込んだ。これが先制の29号2ラン。表情を変えないままダイヤモンドを一周したが、ホームに返ると、両手を力強く握りしめた。
14日に誕生日を迎えた森下は、これが26歳初アーチ。今週だけで4本塁打を積み重ね、自身初の30号に王手をかけた。到達すれば、生え抜きの右打者では、1985年の岡田彰布以来となる。
この日は、よくバットが振れていた。1点ビハインドの四回は、三塁線へ痛烈な当たりを放ち、失策を誘発。六回には、2番手の岡本から右翼フェンス直撃の二塁打を放った。あと少しでスタンドインの打球に、ベース上では悔しそうに苦笑いを浮かべた。
3点を追う八回には、2死二、三塁の好機で四球を選び、この試合4打席すべて出塁。チャンスを広げたが、得点にはつながらず「野球は紙一重なんで。しょうがないです」と淡々と語った。
苦しい暑さの中でも、勢いは加速している。7月は打率を落としたが、8月はここまで月間打率・320、5本塁打と盛り返している。投手陣をはじめ疲労がたまる時期に、心強い活躍を見せている。
チームは敵地で最下位の広島に痛恨の連敗。2カードぶりの負け越しとなった。ただ、苦しい状況でも、次の試合は待ってくれない。「切り替えて、明日また打てるようにコンディションを整えます」。森下の気迫あふれるプレーで、嫌な流れを必ず止める。
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