阪神・高橋遥人 敵地11勝、江夏以来の球団左腕53年ぶり「最低限試合をつくれてよかった」6回1失点今季12勝目

 「巨人1-5阪神」(12日、東京ドーム)

 試合終了の瞬間、引き締まった表情で仲間とハイタッチを交わした。首位攻防戦の第2ラウンドを任された阪神・高橋は、6回5安打1失点の好投で12勝目を挙げた。

 「最近ずっとチームに迷惑をかけていたので、最低限試合をつくれてよかった」

 要所で三振を奪った。味方から2点の援護をもらった直後の初回、2死から二塁打と四球でピンチを招く。ここで試合前時点で、阪神戦打率・500をマークしていた石塚を迎えたが、スライダーで空振り三振に仕留め、ゼロで立ち上がった。

 4点リードの四回は、先頭の泉口に二塁打を許したが、ダルベック、石塚を連続三振に打ち取るなど流れを渡さず。六回に1点は失ったが、最少失点で切り抜け、中継ぎにバトンをつないだ。

 前回登板では直球を痛打され、2被弾するなど4回6失点と乱調。この日は序盤からツーシームとスライダーを主体に組み立て、ゴロも多く打たせた。「強いボールを投げつつ、丁寧に集中して投げられた」。配球にも変化を加え、巨人打線に的を絞らせなかった。

 自身初の開幕ローテ入りから、走り続けてきた左腕は壁に当たっていた。10連勝を飾るなど、3カ月連続の月間MVP受賞から一転、7月は月間1勝止まりで、防御率は3・48。夏場に差しかかり、少し疲れが見えていた。元々は練習量をこなすタイプだが「自分の体にどう変化が出るのかを感じながら。そういうことも頭に入れてやりたい」と、休みを入れるなどコンディションにも気を配った。

 これで今季、ビジター球場で11勝目。球団では2010年の久保康友以来16年ぶり。左腕に限ると、1973年の江夏豊以来53年ぶりとなった。敵地で無類の強さを誇るが「たまたまだし、いつも勝たせてもらっている。特に気にすることはないかな」と落ち着いた口調で語った。

 後半戦の自身初白星を挙げ、チームをカード勝ち越しに導いた高橋。ゴールテープを切るまで、立ち止まることなく突っ走る。

 ◆53年ぶり!球団左腕ビジター11勝 高橋が今季12勝目で、そのうちの11勝をビジターでマーク。球団投手のビジター11勝は、12勝を記録した10年・久保康友以来。球団生え抜きでは、高橋と同じ左腕で12勝した73年・江夏豊以来、53年ぶり。なお、他球団では日本ハム・伊藤大海が昨シーズンにビジター11勝を挙げている。

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