阪神・村上 巨人戦3連勝 熱投8回1失点 2年連続3度目の2桁勝利へ王手 セ界トップ防御率1・82、QS率95%

 「巨人1-9阪神」(11日、東京ドーム)

 最後の打者を見逃し三振で締めても、淡々としていた。表情を変えずに一つうなずき、阪神・村上頌樹投手はゆっくりと歩き出した。敵地の虎党が送る拍手と歓声が果たした仕事の大きさを物語っていた。8回3安打1失点。118球の熱投で天王山の初戦を勝ち切った。

 唯一の失点は四回1死。低め直球をダルベックにすくい上げられ、左中間へソロを浴びた。今年3本目の被弾。ポーカーフェースを貫く右腕もこの時ばかりは顔をゆがめ、スタンドを一瞥(べつ)した。決して失投ではなかった。「抑えたかったので、悔しい1点になりました。しっかり投げきっていれば」と悔やんだ。

 虎史上初となる巨人戦3試合連続完封の偉業こそ逃したが、ここからはしっかり切り替えた。七回時点で100球を超えていたが、八回も打席に立った。「点差も点差でしたし、1イニングでも多くと思って投げていました」。なんと被弾以降は八回まで無安打投球と圧巻の内容。14試合連続クオリティースタート(QS、6回以上かつ自責点3以下)かつ今季QS率は95%と安定感は抜群だ。防御率1・82でリーグトップをキープした。

 ピンチでもこの男なら抑えるだろう。不思議とそう感じさせてくれる。その安定感の秘密はメンタルだ。塁が埋まれば投手のギアは必然的に上がるが、右腕は違う。「ピンチだから力を入れることはない。どこに打たせたらいいかなと考えています」と笑みを浮かべた。連打を浴びても焦りはない。相手の反応を見てコースを選択しているからこそ間違いが少ない。

 主な変化球は5種類と多彩だが、投球割合の約40%を占めるのは直球だ。「一番大事な球種です。ストレートが良くないとどんなに良い変化球を投げても無駄。一番練習していますし、まだまだ奥が深い。磨いていきたい」と探究心を見せる。

 巨人戦は自身3連勝。今季9勝目を挙げ、2年連続3度目の2桁勝利へ王手とした。「来週しっかり勝ち切って、まず2桁に乗せたい」。9得点の打線には「自慢のドラ1のスターたちが打ってくれたので頼りになる」と誇らしげ。誰もが認める虎のエースは歓喜の瞬間まで腕を振り続ける。

野球スコア速報

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス