阪神・佐藤輝 球団初の球宴3試合連続本塁打 逆方向弾に「うまく乗せました。満足です」 初回は二塁打、後半戦へアクセル全開
「マイナビオールスターゲーム2026・第2戦、全セ8-7全パ」(29日、富山市民球場アルペンスタジアム)
「マイナビオールスターゲーム2026」の第2戦が29日、24年の能登半島地震の復興支援として富山市の富山市民球場で行われ、全セの「2番・三塁」でスタメン出場した阪神・佐藤輝明内野手(27)が三回に左翼席へソロを放った。昨年の第2戦から、球団史上初となるオールスター3試合連続本塁打。ホームランダービーで優勝を逃したものの、試合では強打者の風格を漂わせた。全セが8-7で勝ち、24年の第2戦から続く連敗を4で止めた。
漆黒の奥に立山連峰がたたずむ左翼方向へ、白球が高々と舞い上がった。12球団のファンから湧き起こる大歓声。特別な空気感を堪能するように、佐藤輝は悠々とダイヤモンドを一周した。
ハイライトは先制直後の三回2死だ。2014年U-18高校日本代表でバッテリーを組んだ高橋光と栗原のコンビと対峙(たいじ)。カウント1-1から外角148キロのシンカーを完璧に捉え、鮮烈な放物線を描いた。試合前にはケータリングで、ご当地ラーメン「富山ブラック」に舌鼓。「それで打てたんじゃないかなと思います。おいしかったです」とパワーに変えた。
前夜の第1戦(東京ド)では、伊藤から第1打席で特大ソロをマーク。昨年の第2戦で放った一発を含め、球団史上初となる球宴3試合連続アーチとなった。歴代では松井秀喜(4戦連発で最長)、王貞治、清原和博らレジェンドに並ぶ快記録。これが通算4号となり、掛布雅之(8本)に次ぐ球団2位の本塁打数となった。
一度は泣かされた風も味方につけた。試合前に行われたホームランダービー決勝では、甲子園名物・浜風ばりの、右翼から左翼に吹く風に打球が阻まれ優勝とはならず。それでも本戦での逆方向弾に、「(風に)うまく乗せました。満足です」と納得顔。下半身のコンディション不良により欠場した森下の分も奮闘し、シーズン後半戦へ希望の光をともした。
第1打席でも痛烈な打球で右翼線へ二塁打を放っていた佐藤輝。第1戦で逃したMVPを今度こそ…と思われたが、直後に衝撃的なシーンを目撃することとなる。3-1の三回に柳田が逆転3ラン。プラスワン投票で9度目の出場となった37歳の豪快弾を目の当たりにし「えぐいっすね。やっぱり『ギータ』って感じですね」と敬服した。柳田が三塁を回ったところでは言葉を交わす場面も。「お互いに褒めたたえる感じで。スターですし、ああいう存在になっていけるように」と刺激を受けた。
この一戦は、一昨年の能登半島地震、28日に熊本県で発生した地震の復興支援の意味合いも込められている。「ちょっとでも楽しんでもらえたらうれしい」。子どもたちも多く訪れた夢舞台。願いを届け、未来へつなぐアーチが、富山の夜空に輝いた。
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