阪神・藤川監督「次が早く出てこい」新戦力の台頭 「無視、称賛、非難」野村イズムで若虎育成 巨人首位争い制するカギは「我慢」
「阪神1-0巨人」(26日、甲子園球場)
阪神の藤川球児監督(46)が26日、前半戦の総括会見を行った。「宿敵」と称する巨人との激しい首位争いで、就任2年目は91試合を終え50勝40敗1分けで貯金10。同率首位と接戦が続く。2リーグ分立後、球団史上初のリーグ連覇に挑む後半戦。亡き師・野村克也さんが選手育成の持論にした「無視、称賛、非難」という言葉を用い「早く出てこい」と、正念場となる残り52試合で新戦力の台頭を期待した。
後半戦のカギを問われた藤川監督は「我慢ですね」と即答した。球団史上初のリーグ連覇に挑む1年。開幕前の2月、キャンプ中に石井が左アキレス腱の断裂で離脱すると、4月26日の広島戦で近本が左手首を骨折した。相次ぐ主力選手の離脱で工藤や木下、高寺、福島、嶋村ら投打で若手を起用。ここまで勝ちながら育てるを実戦してきた。
「野村さんが無視、称賛、非難と言っていましたが、3年かかるところを2年で、1年半でと。慌てず急いで、最終盤に差しかかる時に、間に合うことができればね」
昨年同時期は2位・DeNAに9・5ゲーム差をつけ独走状態だった。「宿敵」巨人と混戦続く今季は前半戦、91試合を消化し50勝40敗1分けで貯金10。月別で見れば3、4月に17勝9敗1分けと開幕ダッシュに成功したが、以降は5月が13勝12敗、6月は8勝10敗で、7月は12勝9敗と五分の戦いを続けている。そこには手応えもあった。
「いい時も悪い時も支え合いながら、何とかチーム状況を保ってきた証しが、3カ月のトータルで5割。チームの輪は保てているかなと思います」
腰部の疲労骨折からルーカスが実戦復帰し、石井も8月中の1軍昇格が見える。故障者に明るい兆しが見え、求めるのは新戦力の台頭だ。前半戦11勝で一気ブレークした高橋を例に「次が早く出てこい、と。期待してあげること、諦めないことですね。勝っててもおごらない。ここに尽きると思います」と指揮官。総力戦で歴史的偉業に挑む。
◆「無視、称賛、非難」 人の評価で接し方が変わる。その他大勢の時は「無視」。そこから目につく選手が出てきた場合には「称賛」。そして一流になれば「非難」。ヤクルト時代、古田捕手を非難する時に、野村克也監督がこの言葉を使っていた。
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