【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝の不振は森下好調の焦りがあるのだろう

 打撃練習する佐藤輝(撮影・山口登)
打撃練習に向かう佐藤輝(撮影・山口登)
3日の広島戦9回、佐藤輝が空振り三振に倒れ試合終了
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 「阪神(降雨中止)広島」(4日、甲子園球場)

 阪神は今季12度目の雨天中止。リーグ連覇を狙う上でシーズン終盤の過密日程が懸念されるが、デイリースポーツ評論家の藤田平氏の「気がかり」は佐藤輝明内野手の現状だ。

  ◇  ◇

 佐藤輝が調子を落としている。春先から異常に高かった打率は、本来の数字に落ち着いてくるものだが、最近の打撃内容は気がかりだ。今の不振は気持ちの面が大きいと見ている。目の前で森下があれだけ本塁打を打つから焦りがあるのだろう。

 森下と佐藤輝の2人を、巨人の王さん、長嶋さんと重ねて見ているが、ホームランバッターの王さんと長嶋さんはタイプが違った。本塁打と言えば佐藤輝の代名詞。森下と3、4本の差がつきはじめてから、スイングが引っ張りになっている。これまで我慢できていたボール球も振ってしまっている。こうなると相手投手はストライクを投げなくていい。対戦相手は森下だけ警戒しておけばいいのだから楽だろう。

 佐藤輝の不振はチームへの影響も大きく、得点も下がっている。阪神打線は、森下、佐藤輝のどちらか欠けてもいけないが、チームが勝っている時はやはり佐藤輝が打っていた。今後の戦いを見据えて復調が欠かせないのは当然。ただこのまま深みにはまってしまうこともあるし、一本出て変わるかは分からない。

 梅雨の時期になると、キャンプで鍛えた“貯金”がなくなってくると昔からよく言われたものだ。スランプは下半身から来る。今年は試合中止も多い。室内で打ち込むのではなく、ランニング量を増やすなど、もう一度走り込んで下半身を鍛え直してほしい。

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