阪神・前川 今季初聖地弾!意地の唯一点 五回ソロで59日ぶり2号「いい角度で上がったのでいい打球に」
「阪神1-5広島」(3日、甲子園球場)
7月初勝利とはならなかったが、この男の一発が聖地を熱くした。劣勢ムードを吹き飛ばす、阪神・前川の今季2号ソロ。「いい角度で上がったので、いい打球になったかなと思います」。5点を追った五回に右翼ポール際への一撃。甲子園では今季初アーチとなった。
鯉キラーの大竹が三回に一挙5失点でKO。打線も四回まで1安打と相手先発の森に苦しめられていた。五回先頭、カウント1-1から139キロの速球を振り抜いた。「甲子園は広いですし、風の影響もある。その中で打てたというのは良かった」。飛距離95・1メートルでも浜風は関係なしで、スタンドまで運んだ。
昨季10月2日のヤクルト戦以来となる、聖地での本塁打。昨年は1本塁打に終わったが、今年は5月5日の中日戦(バンテリン)以来、59日ぶりの2号になった。今季は開幕2軍スタートと悔しい思いをしたが、7月は2日の中日戦(甲子園)で代打出場して安打。日本列島の熱さに比例するように調子が上がってきた。
この日は前川にとって「永遠のヒーロー」だという、ソフトバンクの中村晃が今季限りでの現役引退を発表した。2年前に食事をともにし、数々の助言をもらった。「とにかく勝負強い。コツコツと安打を積み重ねる」と今でも理想の打撃像として挙げる。これからは大きな背中に追いつき、追い越したい。
七回2死でも強烈なライナーを打ったが、二直に倒れた。バットの出方も含め、好調に思えるが油断はない。「いいスイングができてもHランプがつかなかったらダメ。Hランプをつけるための準備をしたい」。複数安打は4月14日の巨人戦(甲子園)から遠ざかっている。だからこそ、1本で満足しなかった。
7月は2試合で計3得点と得点力不足に苦しんでいる。前川のような若き力が今こそ必要だ。「この次が大事だと思う。しっかり準備をして頑張ります」。勝利へ導く一打を追求し続ける。
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