支配下登録の阪神育成1位・神宮 トミー・ジョン手術から2年「道は開ける。同じような境遇の人たちにも希望になったのかな」 苦難乗り越え

 阪神は3日、育成ドラフト1位の神宮僚介投手(23)=東農大北海道オホーツク=と支配下契約を結んだと発表した。契約金は1000万円、年俸は420万円。背番号「95」に決まった。これでチームの支配下枠は69となった。早ければ4日にも1軍昇格となる、ルーキーの変則右腕が、後半戦に向けた新たな戦力となる。(金額は推定)

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 5月末、神宮はしみじみと言った。「もうすぐ2年たつんか…」。改めて口にする数字に、少し驚きの感情が交じる。大学3年夏にトミー・ジョン手術を経験。「今になると、早かったなと思いますね」。苦悩を乗り越え、プロへと道を切り開いた月日を思い返した。

 「メスを入れること自体が自分にとってマイナスのイメージだった。すごく悩んで、いろんな人に相談して。これからの野球人生を伸ばしていこうと決めました」

 1年前の5月はまだリハビリの過程でブルペン投球を重ねていた頃。「投げるまでの1年はすごい長く感じた。みんなの試合を見て、自分はリハビリしてっていう感じだったので、その時間がすごい苦痛だった」。それでも「早かった」と振り返る理由は、「今は野球ができているので」と笑う。全力で腕を振れる、それが何よりうれしい。

 投球再開当時は「肘に『ぐんっ』って引っ張られているような感覚があった」と回顧。懸命なリハビリの末に「そういう感覚が徐々になくなって、一体感が出てきた」と2年の月日で再建した靱帯もすっかりなじんだ。 阪神にも同手術から復活して活躍する投手は多い。「リハビリを地道に続ければ、道は開ける。同じような境遇の人たちにも希望になったのかな…」。右肘に宿る使命。誰かにとっての光が、また一つ生まれた。(デイリースポーツ・間宮涼)

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