【井川慶氏の眼】阪神 藤川監督は選手の思いを代弁する意味での抗議

 「ソフトバンク6-2阪神」(10日、みずほペイペイドーム)

 阪神が3本塁打を浴びて連敗し首位陥落。交流戦でソフトバンクには2015年以降、11シーズン連続勝ち越しがなしとなり、交流戦の優勝がなくなった。藤川球児監督(45)は七回の攻撃で盗塁へのリクエストの判定に抗議したため、NPBでは選手時代を通じて初の退場となった。デイリースポーツ評論家の井川慶氏が、藤川監督の心情を思いやった。

  ◇  ◇

 七回の藤川監督の退場ですが、当然分かった上での抗議だったと思います。これは退場や、審判団への異議申し立てを肯定しているわけではないという前提ですが、現役時代を思い返すと、監督がそうやってくれるのはありがたかったなというのはありましたね。

 やはり目の前の勝利に向けて選手は全力で戦っているわけで、この七回の場面で言うと、結果的に二盗失敗とジャッジされた熊谷選手の悔しさも分かるわけです。ただ、選手が抗議して退場になると、試合が続く上で戦力ダウンとなる。だからこそ審判団へのリスペクトを持った上で、選手の思いを代弁する意味での抗議でしょうし、選手と一緒に戦っているということが伝わりますよね。

 試合で言うと、前日の6本塁打に続いて3本塁打を許しました。セ・リーグワーストの49被本塁打だそうですが、個人的には数より内容の方が重要かなと。そういう意味では、この日は大竹投手が許したソロ2本よりも、七回に及川投手が、先頭への四球からの展開で許した近藤選手の2ランの方が、流れを考えると痛かったように思います。

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