【藤田平氏の眼】伊藤の緩急を使った投球に惑わされた立石 阪神は七回の継投がもったいなかった

 「阪神0-4日本ハム」(26日、甲子園球場)

 阪神が零敗。連勝は5でストップし、2年ぶりの交流戦黒星スタートとなった。デビューから5試合連続安打中だったドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=は日本ハムエース・伊藤の前に4打数無安打。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は昨年の沢村賞投手との実力差を指摘しつつ成長に期待した。

  ◇  ◇

 七回の継投がもったいなかった。工藤は今季9試合で無失点と結果を残していたが、それはセ・リーグ相手でのこと。パ・リーグの打者は球の速い投手に慣れており、工藤の球速が合ってしまっていた。経験の浅い投手で、あの場面では荷が重かったように感じた。

 無安打に終わった立石だが、非常に軸がしっかりしたバッターで、タイミングの取り方がうまい。いい意味で力が抜けていて、スムーズにバットが出てくるので打ち損じも少ない印象だ。

 そんな立石も、伊藤の緩急を使った投球にタイミングを狂わされてしまった。八回の第4打席では初球から2球続けてボール球のスライダーを空振りした。本来なら手を出さないような球を振ってしまうほど惑わされていた。ただ、伊藤のようなレベルの投手と対戦するのは初めてだろうし、経験を糧にさらに成長していってもらいたい。

 守備では土のグラウンドで三塁を守った。二回には風に流された三邪飛を処理するなど無難にこなしていたが、今まで以上に神経を使っていたはず。それがバッティングに影響したのかもしれない。

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