阪神・大山 初回同点犠飛で4戦連続打点 8戦連続安打も引き分けに笑顔なし「明日があるのでがんばります」

 「阪神2-2広島」(25日、甲子園球場)

 寄せられた期待を裏切らない。高々と舞い上がった阪神・大山の飛球に、スタンドからは歓声が上がった。取られた後に取り返した、価値ある犠飛。引き分けに終わった一戦ながら、試合の流れを即座に引き戻した貢献は色あせない。

 1点を先制された直後の初回だ。1死満塁の好機で打席が巡り、ターノックの高めスライダーを強振した。外野を襲った打球は左犠飛となり、三走・近本を悠々と本塁へ迎え入れた。これで19日・中日戦から4試合連続打点。森下、佐藤輝の後ろに控える背番号3が、ポイントゲッターとしての存在感を高めている。

 六回先頭では中前にはじき返し、連続試合安打を8に伸ばした。だが、常にチームの勝利を渇望する男に笑顔はない。同点の九回は2死一、三塁と一打サヨナラの場面で空振り三振。ハーンの158キロにバットが空を切り、延長十二回も無死一塁で遊直に倒れた。

 それでも、最後まで勝利への執念を燃やした。守備では延長十一回、先頭・佐々木のゴロを処理して佐藤輝がランニングスロー。送球がワンバウンドになるも、うまくすくい上げてアウトを完成させた。

 試合後はクラブハウスへと続く通路を足早に進み「明日があるので、がんばります」と表情を崩すことなく26日の一戦に視線を向けた大山。連敗ストップへ、虎の精神的支柱が全力を振り絞る。

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