阪神・ドラ1立石 プロ初打席初安打 右脚不安払しょく快走先制ホーム「段階を踏んでいいスタートを切れた」

 「ファーム・西地区、阪神1-2オリックス」(17日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 期待のルーキーが、ついにベールを脱いだ。「右脚の肉離れ」で出遅れていた、阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が、ファームのオリックス戦(日鉄鋼板SGLスタジアム)に「5番・DH」でプロ初出場。初打席でヒットを放つなど、上々のデビューを飾った。虎の未来を担う男が、完全復活へ向けて、また一歩前進した。

 「5番DH・立石」の場内アナウンスにスタンドが沸く。タテジマのユニホームに袖を通して、初めての試合。立石は喜びをかみしめていた。

 「新しい場所で野球をすることになって緊張はあったけど、たくさんの方が応援に来てくださる中で、打席に立つのはすごい気持ちよかった」

 早速結果で応えた。二回、無死一塁で迎えたプロ初打席。相手先発・片山の直球をフルスイング。打球が左前に弾むと虎党から大歓声が上がった。「うれしかったです。ワンスイングで捉えたことは、これから生きるかなと思います」。少し表情を緩め、小さく拳を握った。

 不安を払拭するような快走も見せた。二塁に進むと、コンスエグラの左前打で迷うことなく三塁ベースを蹴った。最後はスピードを落とすことなく、本塁に滑り込んだ。1月の新人合同自主トレで、ベースランニングをしていた際に右脚を痛めた。順調に回復していたが、緊張感、強度がぐっと上がる試合での走塁。それでも軽快にダイヤモンドを駆け抜け「大丈夫です」と力強く語った。

 自らと向き合う日々だった。ケガをしてからは全体練習を外れ、黙々とできることに集中した。その間、同期入団の谷端や岡城、さらには2年目の嶋村が支配下登録を勝ち取るなど、同学年の選手たちが1軍の舞台で活躍。オープン戦でベンチ入りし、目の前で躍動する姿も見た。焦りにもつながりかねない状況だったが「そこで変なねたみがあっても、将来のプラスにはならない。いい影響をもらえた」と復活への原動力にした。

 四回の第2打席では、初球からスイングを仕掛け、痛烈な中飛。六回に代打を送られ、2打数1安打でデビュー戦を終えた。ベンチで見つめた平田2軍監督は「久しぶりの実戦にしては、いい感じで打っていた。内容的にも申し分ない。やっぱ雰囲気あるわな」と絶賛。今後もDHでの起用を続けながら、守備に就く機会も模索していく。

 「ちゃんと段階を踏んで、いいスタートを切れたかなと思います」。少し遠回りをしたが、着実に歩みを進め、たどり着いた現在地。ただ、「どんどん上(1軍)で活躍したいと思っている」と視線は、はるか先に向いている。上々デビューを飾ったが、これはまだ、立石伝説の序章にすぎない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    WBC

    アメリカ
    ベネズエラ
    ローンデポ・パーク試合前

    プロ野球

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス