阪神 キャンプMVP若手トリオ躍動 中川&高寺&小野寺が一挙3点韓国撃ち 藤川監督「素晴らしい」

 「WBC東京プール presented by ディップ 強化試合、阪神3-3韓国代表」(2日、京セラドーム大阪)

 阪神は2日、WBC韓国代表との強化試合で引き分けた。藤川球児監督(45)が評価したのは“キャンプMVPトリオ”の躍動だ。一時逆転に成功した二回は中川勇斗捕手(22)、高寺望夢内野手(23)、小野寺暖外野手(27)が得点に絡んだ。春季キャンプから鍛錬を積んできた“球児チルドレン”たち。この一戦を糧に、レギュラー陣を脅かしていく。

 臆することなく、果敢に挑んだ。格上に立ち向かう若虎の躍動に、球場の興奮が増していく。藤川監督は「胸を借りるつもりで、タイガースの若い選手を5番以降に起用しました。非常にキャンプから力強く立ち上がってきた選手たちがいいパフォーマンスを見せた、素晴らしいイニングでした」と韓国代表と互角に渡り合った点を称賛した。

 ハイライトは2点を追う二回だ。1死一塁で中川がチーム初安打。151キロ直球に振り負けず、中前にはじき返した。一、三塁と好機が広がり、続く高寺が中犠飛。追い込まれながら155キロを外野に運んで、最低限の仕事を果たした。

 なおも2死一塁で小野寺が魅せた。カウント2-2から捉えた打球は左翼後方への飛球。相手の左翼手が飛び込むも、白球は芝生で弾んだ。左越えへの適時二塁打で試合を振り出しに戻し、さらに伏見の適時打で勝ち越し。小野寺は「直球の強い投手なので、追い込まれてからもコンパクトに打つことを意識しました」と振り返った。

 逆転に絡んだ中川、高寺、小野寺は春季キャンプで藤川監督がMVPに挙げた9人に入ったメンバー。沖縄で鍛錬を積んだ成果を、関西に場所を移した実戦で発揮した。

 相手の韓国代表は1番の金倒永が左中間へ一発。米大リーグのジャイアンツで活躍する李政厚らも存在感を示した。指揮官は「やっぱりここに来ると、ナショナルチームの選手たちの体つきを見た時に、自分たちが今どの辺りかというのが見えるでしょうから。その辺りは勉強というか収穫は、球団と選手たちにはあるんじゃないですかね」と自軍の若手に目を向けた。

 トップチームの主力選手を目の当たりにした空間は、飛躍への一助になる。「野球選手はキャリアを通じて伸びていくことが重要。ありがたいゲームになったんじゃないですかね」と藤川監督。次世代のチームを担う男たちはこの一戦を糧にして、春に向かって大きな花を咲かせていく。

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