阪神・藤川監督 春季キャンプMVPに9人 石井離脱も「戦力ダウンとは思っていない」石黒&木下が代役台頭

 「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)

 阪神が25日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。充実の25日間に藤川球児監督(45)は「どんな形でも一番高いところに行く」と総括。MVPには投手から石黒、木下、伊原。野手では嶋村、浜田、高寺、中川、元山、小野寺と9人を挙げた。異例の大量選出でチームの底上げを表現。石井が左アキレス腱断裂で離脱したが「戦力ダウンとは思っていないです」とし、リーグ連覇へ新戦力の台頭に自信を見せた。

 少し日焼けした目尻にシワを寄せ、藤川監督が一人、一人、ゆっくり選手の名前を挙げた。今キャンプ初めて降った大雨で、ドーム球場に場所を移した最終日の練習。沖縄・宜野座に注がれた、一足早い歓喜のシャワーか。2リーグ制導入後、球団史上初のリーグ連覇に向け、「黙って積む」を掲げた25日間。確かな手応えが言葉になった。

 「投手であれば石黒、それから木下。この辺りが非常に伸びてきたなと感じますね」。恒例のキャンプMVP選出。指揮官が真っ先に名前を挙げたのは、就任時から課題としてきたリリーフ右腕の2人だ。22日のオープン戦・ヤクルト戦(浦添)では、いずれも1回無失点と結果でアピール。キャンプを通じて存在感が際立っていた。

 11日の紅白戦(宜野座)。登板した石井が左アキレス腱断裂の重傷を負った。同じアスリートとして不遇を憂い「復活の時を…」と涙ながらに回復を願った。あれから2週間。深い悲しみは残るが「このユニホームを着ている以上、気には留めない」と、代わる戦力の見極めに重点を置いた。そして言い切った。「戦力ダウンになるとは思っていない」。2人の成長が確かな手応えだった。

 凡事徹底、没頭を掲げた昨春のキャンプから、選手に「黙って積む」を求めた2月。「一番の成長」とした伊原を加え、若い3人の投手がチームの伸び代になった。「一度、チームを壊す」とゼロから再出発を図った中、新戦力が加わった野手にも収穫は多かった。「捕手で嶋村」。脳裏で1カ月を振り返りながら、さらに5人を選出した。

 「浜田、それから高寺。あとは中川に元山、小野寺。非常にいい兆しを見せてきている。チームを作り上げるという部分で、いい素材が集まってきていると思いますね」

 昨季、固定しきれなかった遊撃、そして左翼の候補。新戦力の浜田、元山に、嶋村ら“新鮮力”も加わり、チームは新たな化学反応を見せる。「総戦力」と表現した指揮官は、何度も「今はいい兆しがある」とうなずいた。「一歩、一歩、チームを作り、どんな形でも一番、高いところに行かなければいけない」。勝ちながら育てるを実践する就任2年目の春。MVP9人が示す収穫を、3月で戦術に落とし込む。連覇へ、総仕上げに入る。

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