今季限りで現役引退の阪神・原口文仁「幸せな野球人生でした」 日本S敗退、出場ならずも「誇りに思う」

 「SMBC日本シリーズ2025、阪神2-3ソフトバンク」(30日、甲子園球場)

 今季限りで現役引退する阪神・原口文仁内野手(33)が試合後、現役生活を「自分の中で誇りに思います」と涙をこらえながら振り返った。CSファイナル、日本シリーズとポストシーズンを通して出場こそなかったが、ファン、チームメートに向けて感謝の言葉を語り、16年の現役生活に幕を閉じた。

 「引退を決めてからこうやって、日本シリーズの舞台までやらせていただいた。最後まで自分の野球を貫き通せたというのは、自分の中でも誇りに思います。16年間、自分なりにですけど、一生懸命にやってきて、本当に幸せや野球人生だったなと思います」

 この日、試合前練習ではハーフパンツなど軽装が許されている中、上下ユニホーム姿で全メニューを消化。終了後はスタッフの片付けも手伝うなど、“最後の時間”を名残惜しそうに過ごした。

 「最後まで準備だけは怠らず。そういう気持ちでずっとやってきましたから」。今季の甲子園球場最終戦。登録メンバーの中に原口の名前はなかった。10月2日の引退試合後も「最後まで戦う」と、CSファイナル、日本シリーズと練習を継続。出番はなかったが過ごした日々に後悔はない。

 「僕は埼玉に住んでいましたけど、プロ野球選手になること、甲子園に出ることは目標でした」 幼少期は春のセンバツ、夏の甲子園大会をテレビで欠かさず見た。ノートに配球を付けながら「いつかオレも」-と憧れを抱いた夢舞台。「野球人が憧れる場所で最後まで、タイガースのユニホームを着て練習、試合ができたというのは本当に幸せでしたね」。汗と涙が染み込んだ聖地・甲子園。最後は深々と頭を下げ、静かに別れを告げた。

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