カギは阪神左腕vsソフトバンク左打者 左投手“カモ”の左打者ズラリ 評論家指摘「内角を突けるか」
阪神左投手は鷹の左打者に要注意!2014年以来、11年ぶりの対決となる阪神とソフトバンクの日本シリーズが25日に開幕する。今季の鷹打線は、柳田悠岐外野手(37)や今季打率・304で首位打者の牧原大成内野手(33)ら左の好打者ぞろい。しかも、左右投手別成績では左投手を“カモ”にするバッターが並んでおり、阪神左腕投手陣へデイリースポーツ評論家・中田良弘氏(66)は封じる手だてとして“インコース攻め”をポイントに挙げた。
一般的には左VS左、右VS右なら投手有利とされる。ただ、今季のソフトバンクに、それは当てはまりにくい。左バッターの多い鷹打線。牧原大、柳町、近藤、柳田、周東、栗原、川瀬、中村の8選手を見れば牧原大、柳町、柳田、周東、川瀬の5選手は右投手より左投手の方が高打率だ。
5選手の今季左右投手別成績は、牧原大が対左・306(対右・303)。さらに柳町=対左・322(対右・276)、柳田=対左・318(対右・275)、周東=対左・299(対右・280)、川瀬=対左・267(対右・262)となっている。
こういった事象を踏まえ、中田氏は「左投手でも右打者の方が投げやすいタイプがいる。左打者の内角を突けず外角を狙い打たれることも頭によぎって」と投手目線からの見解を示す。長打警戒で左打者の内角球比率が低い左投手の場合、打者からすればマークするコースなどを減らせ優位に働くこともある。
今シリーズは左対左がカギを握るかもしれない。中田氏は「阪神左投手は内角を突けるか。しかもボールでは意味がない。インコースでストライクを取った上で外角で決めるなら打者に踏み込ませないことができるか」と鷹の左打者封じへのポイントを挙げる。
6月21日のソフトバンク戦では、大竹が12球団勝利達成といった好材料も。主な阪神左腕の今季左打者被打率は、大竹=・224(対右・247)。そして高橋=・196(対右・257)。リリーフ陣は及川=・122(対右・193)、岩崎=・217(対右・287)で新人・伊原も・200(対右・253)。「(今シーズンでの)坂本のリードが大きかった。コースや球種を続けたり、散らばしたりが巧み」と中田氏。頂上決戦が始まる。
◆ソフトバンクの今季チームの左右投手別打率は対左投手・258、対右投手・256。昨季の対左・251(対右・265)から向上している。また対左投手に限れば牧原大、柳町、柳田、周東、川瀬が昨季より打率を上げた。
昨年の日本シリーズ第4戦で7回無失点に抑えられたDeNAの助っ人左腕・ケイを今季6月13日の交流戦で攻略。元々、右打者より左打者の被打率が高いケイに対し、ソフトバンクの左打者が20打数8安打の打率4割、4打点を挙げる攻撃を見せた。
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