阪神・村上 3冠勝機あり!最高勝率&最多奪三振&最多勝 中日3連戦26日先陣、キャリアハイ13勝目へ
阪神・村上頌樹投手(27)が24日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加し、13勝目を懸けて先発予定の26日・中日戦(甲子園)に向けて調整した。勝率・750、奪三振132はともにリーグ単独トップ。中日戦の結果次第では、勝利数も加えた投手3冠に望みをつなぐとあって、白星をつかんでチームの中日戦勝ち越しへも尽力することを誓った。
消化試合でもなければ、CSへの調整登板でもない。村上にはモチベーションを高く保って、勝利を目指す理由がある。「次の試合に勝てばタイトルを狙えるので、勝ちたいなと思います」。開幕投手を務めたVシーズン。1年間ローテを守り抜いた先に、先発投手としての栄誉がすぐ手の届くところにある。
26日の中日戦で勝ち星を挙げれば、キャリアハイ更新の13勝目。リーグトップのDeNA・東に1差に迫ることができる。シーズン最終戦10月2日・ヤクルト戦(甲子園)にも中5日での登板が可能で、さらに1勝を積み上げて、東次第でリーグトップに肩を並べることもできる。
また、勝つことでリーグトップの勝率が・764に上昇するだけでなく、最高勝率の条件の13勝をクリア。タイトルへさらに近づくために「勝てばうれしいことですけど、一人じゃどうしようもできないことでもあるので。兼ね合いがあって、野手があっての勝ち星だと思うので、そこは助けてもらいながら」と援護を期待。「全員で取るものじゃないかなと思います」と団結力でタイトル獲得へ挑む心づもりだ。
奪三振はリーグトップながら、ライバルとは僅差で2位の中日・高橋宏と1差、3位の巨人・山崎と2差の大接戦。「自分はそっちの(三振を取る)タイプじゃない。2ストライクだからって、三振を取ろうと思ってないですし、打ち取ろうと思った結果が三振だった、というだけ」。奪った132の三振は、アウトを積み重ねてきた副産物であることを強調した。
自身の3冠へのチャンスが残るだけでなく、チームとして今季最後の中日3連戦は、セ5球団に勝ち越す“完全優勝”を懸けた戦いでもある。唯一勝ち越していない相手で、現状は11勝11敗の五分とあって、村上が初戦に投げ勝つ意義は大きい。「嫌な相手ですけど、あと三つなのでしっかり勝てるように。勝ち越して終われるようにしたい」。己のために、チームのために、竜打線を封じ込めてリーグ制覇に箔(はく)を付ける。
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