【藤田平氏の眼】阪神・近本がここまで苦しんだ理由 右足をバッターボックスの半分ぐらいまで開いていることが一因 トップが浅く
「阪神5-4巨人」(31日、甲子園球場)
阪神は2点を追う七回に近本光司外野手が39打席ぶりの安打となる二塁打で好機を広げ、森下翔太外野手の左越え勝ち越し適時三塁打など4連続長打で一挙4点を奪い、逆転勝ちを飾った。優勝マジックは2つ減って「7」となり、2位・巨人とは今季最大の16ゲーム差。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は近本の不調について「右足をバッターボックスの半分ぐらいまで開いていることが一因」と指摘した。
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近本が七回に39打席ぶりの安打を放った。ここまで苦しんだ理由を挙げるなら、今年は構えた時に右足をバッターボックスの半分ぐらいまで開いていることが一因ではないだろうか。大きく開く分、右足を踏み込むまでのバックスイングでしっかりバットを引けなくて、トップの位置が浅くなってしまっている。
久々の安打は三塁線を破るライナーだったが、今年はトップの位置が浅くてボールをしっかりたたけていない分、逆方向は当てたような安打が多い印象がある。前のカードではDeNAのレフトは、近本が打席に立った時に前に来ていたように、データにも出てきているのだろう。
今春キャンプで近本に「今年はそのフォームで行くのか?」と聞いたら、「はい、これでいきます」って言うから、私は何も言わなかった。「どうですかね?」と聞いてきたら、助言しようと思ったのだが…。とはいえ、ここまで自分なりにやってきた感覚もあるだろうし、一本出てほっとした部分もあるだろう。ここから調子を取り戻していってもらいたい。
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