「中日２－６阪神」（５日、バンテリンドーム）

　阪神の森下翔太外野手は九回に１死満塁からダメ押しの右前適時打を放ち、チームの勝利に貢献した。

　九回、祖父江に追い込まれながらも高めのボールを右前にはじき返した森下。貴重なダメ押し点となり、さらに大山のタイムリーも呼び込む一打となった。

　ただ序盤に好機を生かせなかっただけに「もうちょうい早く打てれば。早く打てるようにしたいです。勝ったことが大きいですし、明日も勝てるように」と力を込めた。

　この日、甲子園球場で開幕した第１０７回全国高校野球選手権では、開幕試合で創成館が小松大谷を破って初戦を突破。同姓同名のエース・森下翔太投手が１５３球の熱投で９回１失点、１３奪三振の快投。バットでも同点タイムリーを放つ活躍で勝利に貢献した。

　試合後には「（森下翔太の）名前に恥じないピッチングをしたいと思ってました」と語った創成館の森下。阪神・森下も「そんなの全然ないですけど」と苦笑いを浮かべつつも「頑張ってほしいです」とエールを送っていた。高校球界、プロ野球界で森下翔太が活躍した数奇な１日だった。