阪神復帰のドリス 決意の激やせ入団会見 盟友球児監督を胴上げへ「また一緒にできてうれしい」
投手王国に頼もしい助っ人が帰ってきた。阪神の新外国人、ラファエル・ドリス投手(37)=前四国ILp高知=が24日、西宮市内で入団会見を行った。チームへの復帰に向け、劇的ダイエットで思いの強さを“体現”。元チームメートの藤川監督との共闘を喜び、決意を新たにした。
おしゃれな柄入りのスーツで会見上に姿を現し、報道陣に「オハヨウゴザイマス」と優しい笑顔であいさつ。支配下最後の一枠を埋めたドリスが、優勝を目指すチームの戦力となる覚悟を口にした。
「優勝することが一番だと思う。自分も以前所属していた4年間でたくさんの経験を積んできたので、その中で自分ができることをしっかりやって、チームの優勝に貢献したい」と右腕。シーズン途中の入団も、気持ちはすでに同じ方向を向いている。
強い決意を自身の体型にも表した。「1カ月半で9キロ落としました」と115キロから106キロに。「105キロが理想の体重。体重が増えたら球速が上がるという考えじゃなくて、絞った方が動きが良かったので」と減量を決心した。
「なるべく米を食べないで、サラダ、ブロッコリーだったりとか、お肉を食べても炭水化物のご飯を食べないとか」。主に食事の管理を徹底し、試行錯誤しながらスマートな体型で帰ってきた。
現役時代に親交の深かった藤川監督が指揮を執ることも、気合が入る一つの要因。契約時に直接甲子園のグラウンドで「また一緒にできてうれしい」と言葉を交わした。「彼をリスペクトしているけど、何をしたらチームのためになるかを一番に考えたい」と違う立場での共闘を誓う。
この日は甲子園で1軍の練習に参加。軽快に投内連係を行うなど、最年長の37歳として若いメンバーとともに汗を流した。「アメリカでも日本でも何か小さい気づきがあれば伝えるようにはしていたので、そこは変わらなくやりたい。それが優勝に結びついてくるかなと」。後半戦で力となるべく、再び猛虎魂に火を付ける。
◆ラファエル・ドリス(Rafael Dolis)1988年1月10日生まれ、37歳。ドミニカ共和国出身。196センチ、106キロ。右投げ右打ち。投手。11年9月にカブスでメジャー初登板。その後はジャイアンツ、タイガースと契約。16年1月に阪神と契約し、セットアッパー、クローザーとして活躍。17年には最多セーブのタイトルを獲得した。19年オフに阪神を退団し、20年からMLBに復帰。ブルージェイズなどで出場したが、24年からは四国ILp・高知に所属していた。
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