阪神は２２日、独立リーグの四国ＩＬｐ高知からラファエル・ドリス投手（３７）を獲得したと発表した。推定年俸は１０万ドル（約１４８０万円）で、契約は今季のみ。背番号は「８５」となる。

　ドミニカ共和国出身で２０１６年から４シーズン、阪神に在籍。１７年に３７セーブでセーブ王に輝くなど通算２０８試合に登板し、１３勝１８敗、９６セーブ、２８ホールドで防御率２・４９と救援投手として絶大な信頼を誇っていた。退団後は米大リーグのブルージェイズなどでプレー。昨年から高知に加入し、今季と合わせて通算３６試合に登板した。６年ぶりの阪神復帰に「とてもうれしいです。タイガースは私のファミリー。家に帰ってきたつもり」とコメントした。

　５月２７日の阪神２軍－独立リーグ連合の一戦では六回から登板。威力抜群の直球と落差の大きなフォークで１回無安打無失点。前川からは３球三振を奪う快投で甲子園を沸かせていた。

　竹内球団副本部長は入団の経緯について「右の中継ぎを補強ポイントとして挙げていた。交流戦の投球を見て、十分戦力になってくれる」と説明。「真っすぐ、フォーク、スライダーとかキレもありますし、十分通用する」と太鼓判を押した。２３日からチームに合流する予定だという。

　この日、新外国人ハートウィグとともに支配下選手登録され、上限の７０人に達し、今季の補強は終了した。藤川監督ともプレー経験がある頼もしい右腕にＶロードの命運は託された。覇権奪回に向け、最後のピースがそろった。