【狩野恵輔氏の眼】阪神・高橋遥人は本来のキレと力強さがあった 上々の復活マウンド 後半戦へ力強いピースが帰ってきた
「阪神2-3中日」(15日、甲子園球場)
阪神は競り負け、連勝が2で止まった。延長十一回、1死二塁から島本がボスラーに適時二塁打を打たれた。これで中日には5勝6敗とセ5球団で唯一の負け越しとなった。今季初登板の高橋は6回4安打2失点(自責点1)。305日ぶりの白星こそつかめなかったが、復活を印象づける81球だった。デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏は高橋について「上々の復活マウンド。後半戦へ力強いピースが帰ってきた」と指摘した。
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上出来の内容だったといえる。復帰登板となった先発・高橋はストレートなど本来のキレと力強さがあった印象だ。右バッターに対しての内角のカットボールも有効だった。
失点を許した四回に関しては、山本にタイムリーを許した内角低めのストレートも悪いボールではない。打った打者の技術が高かった。そして、この日の球数は81球。今後に向けて登板後の肩や肘の張り具合、体の状態などを確認していくことになると思うが様子を見る限り問題はない。上々の復活マウンドだったと言っていい。
一方、本来は三振を奪えるピッチングが魅力だ。この日は2奪三振でゴロアウトが多かった。この点をどう考えていくか。後半戦では高橋らしい三振を多く奪う投球を見せてくれると期待している。
まずは、オールスターブレークもあるということで、このタイミングでの登板だったのだろう。今後の後半戦では中10日以上の間隔を空けることも考えられる。いずれにせよ、後半戦へ力強いピースが帰ってきた。
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