阪神 「あわよくばの采配はやめるべき」拙攻が続いた序盤 中田良弘氏の指摘
「阪神2-1ヤクルト」(13日、甲子園球場)
阪神が佐藤輝の自己最多タイとなる24号2ランで先制。九回に岩崎が1点を失ったものの、逃げ切って今季最長の5カード連続勝ち越しとし、貯金を同最多の19とした。だが、デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は、拙攻続きで得点を奪えなかった序盤の攻撃と采配に苦言を呈した。
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勝つには勝ったけど、ちょっと反省点が残る勝ちになったかな。言葉は悪いけど、相手が少し攻撃力の落ちるヤクルトだったから救われたけど、流れて気に負けていてもおかしくないゲーム展開だった。
まず三回無死一塁。打者・島田の場面で初球にセーフティーバントの構えをして見逃しストライク。2球目以降はヒッティングとなって空振り三振。五回無死二塁でも、坂本が初球から右打ちを意識したスイングを見せていたが、3球三振となった。
この2つの場面を見てて感じたのは、選手任せ、あわよくばの作戦、采配はやめるべきじゃないのかなということ。三回は島田に送らせた場合、1死二塁となって投手の伊藤将に回るけど、2死からの近本に託すという考えで良かったように思う。五回もそう。坂本が送りバントで進めた1死三塁から島田に託すというプランで良かったのでは。
五回は島田の右前打で一、三塁となって、伊藤将のセーフティースクイズで三塁走者の小幡が本塁で憤死。打者・伊藤将が一塁で生きる必要はないんだから、ここは思い切ってスクイズで良かったと思うし、外されることを警戒するのであれば、一塁走者を二塁に進める送りバントで良かったんじゃないか。
選手サイドからしても、チームとしての戦い方がはっきりしていた方が動きやすいし、チームの考えもより浸透するのではないかと個人的には思うだけに、勝利の中に隠れがちになる失敗、反省点をしっかり洗い出して次の勝利につなげてほしい。
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