阪神・中野 値千金の同点打「みんなが必死につないでくれたチャンス」満塁で凡退の借り返した
「広島3-6阪神」(10日、マツダスタジアム)
仲間が生んでくれた勢いを途切れさせるわけにはいかなかった。反撃のラッキー7、阪神・中野拓夢内野手が値千金の同点適時打。下位打線がつくった絶好機をきっちりと得点に変えた。「みんなが必死につないでくれたチャンスだったので、なんとかランナーをかえすことができて良かった」。11連勝への希望を再び灯(とも)して、一塁で誇らしげに右腕を突き上げた。
逆転を許した直後の七回。まずは代打・糸原の犠飛で1点差に詰め寄ると、2死一、二塁で第4打席が巡った。「その前の満塁の打席で凡退してますし、何とかチャンスで打ちたいと思って」。五回に仕事が果たせなかっただけに、人一倍強い責任感が力に変わった。
島内と向き合うと初球から3球連続ボール。1球を見送ってからの5球目、高めの直球をはじき返すと、打球は詰まりながらも左前へ。「割り切って3-1からいこうと。その結果、いいところに飛んでくれたのかな」。価値ある一打で、黄色く染まったビジター応援席に歓喜の渦を起こした。
たとえ劣勢に陥っても、ベンチに諦めムードが漂うことはない。「チームとして流れがいいので、追い付こうという気持ちも雰囲気もすごくありました。もっといい流れに乗っていけるように」。猛虎の快進撃はまだまだ続く-。そう感じさせる会心の逆転星だった。
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