阪神・デュプランティエは努力型の秀才 金村投手コーチ「相手が考える、その上をいくくらいの頭を使って投げるタイプ」
「ヤクルト0-2阪神」(28日、神宮球場)
豪快に腕を振り上げ、ガッツポーズ。阪神・デュプランティエが7回無失点で今季4勝目。「いい登板ができたよ。坂本選手が素晴らしいリードをしてくれて、分析の人たちがいいデータをそろえてくれた。(初登板の神宮も)楽しく投げることができたよ」。最高気温33度の神宮球場で余裕すら感じる笑みを浮かべた。
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金村投手コーチにデュプランティエのことを尋ねると、まず第一声に「彼はすごく賢い」と大きくうなずいた。続けて「あれだけ豪快な球を投げているけど、実は繊細ですごく頭を使っている」。投げる姿からは想像もできないギャップに感心した。
データの分析も自ら行うといい、「メカニックについてもすごい。本当に細かい」とコーチをうならせた。たけているのは自身のことだけではない。「めったに対戦しない日本ハム戦なんか面白かったよ。そんなこと考えてるんだって」。試合を見る中で練った対策を教えてくれる。「おお、それいいね」と納得させる根拠にも驚いたという。
頭の良さは体にも連動している。「あれだけのなかなか難しいフォームであるけれど、しっかり自分の手足の長さを操れている」。イメージした動きや形をその通りにする実現性の高さにもつながっている。
「努力をしていろんな研究をしてって感じ。相手が考える、その上をいくくらいの頭を使って投げるタイプだね」。努力型の秀才にかなう者はいないだろう。(デイリースポーツ阪神担当・和泉玲香)
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