阪神リリーフ陣の疲労を懸念、イニングまたぎから感じた意地 阪神OBが指摘

 「楽天3-2阪神」(15日、楽天モバイルパーク)

 阪神は2試合連続サヨナラ負けで今季ワースト6連敗。同点の延長十一回に佐藤輝が右中間フェンス直撃の大飛球を放つも単打。本塁打と思い、ゆっくり走り出す“確信歩き”の走塁ミスなども響いて勝ち越せなかった。一方の投手陣は、先発・伊原が6回2失点。七回以降は及川、岩崎、湯浅が2イニングずつつないだ。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏はブルペン陣の負担や疲労などを懸念するとともに「意地を感じるマウンドだった」と指摘した。

 阪神は2試合連続で延長戦の末にサヨナラ負け。リリーフ陣の疲労なども心配される。

 「6日のオリックス戦で石井がライナー性の打球を頭部に受けて離脱となってから、今いるメンバーに大きな負担がかかっている状況だ。場合によっては2軍で登板しているゲラやビーズリーらとの入れ替えも考えながら、やりくりしてもいいかもしれない」

 今季の阪神リリーフ防御率は、交流戦前までが1・68。対して交流戦期間中は3・50となった。

 「それでもタイガースの強みは何といっても投手力。今までブルペンが踏ん張って勝ってきたチームだ。連敗が続く最近の試合ではリリーフ陣が失点して敗れる試合があったが、この日は及川、岩崎、湯浅の3投手がイニングまたぎ。延長十二回に湯浅がサヨナラ打を許したものの、七回からの6イニングは、おのおのから意地というか、必死さみたいなものを感じ取れたマウンドだった」

 及川は今季3度目、岩崎は2021年10月9日・ヤクルト戦以来、抑えを務めてからは初めてのイニングまたぎでもあった。

 「及川は七回を3人で片付けて、八回は四死球などで1死二、三塁のピンチを招いたが無失点で切り抜けた。11日・西武戦で九回1死満塁から登板してサヨナラ打を許していた岩崎も、いいボールを投げていた。湯浅は最後にサヨナラ打を打たれはしたが、3人からブルペンのプライドみたいなものを感じ取れたゲームでもあった」

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