阪神・ドラ1伊原 粘って5勝目「全員で抑えてもらってる」仲間に感謝 防御率0・99“隠れ1位”規定まで3回1/3
「阪神8-1オリックス」(8日、甲子園球場)
阪神のドラフト1位・伊原(NTT西日本)はパ・リーグ相手にも頼もしい。粘りの投球で打線の援護も得て今季5勝目。「ずっと僕が抑えてるというより、本当に全員で抑えてもらってるのが一番」。初の交流戦を5回6安打1失点(自責0)に抑え、防御率0・99と驚異の域に到達した。
唯一の失点は4点リードの四回2死。杉本に左中間二塁打を許すと続く頓宮にも中前打。杉本は三塁で止まっていたが、近本がファンブルして1点を失った。「(セとパの打者では)打つ球の違いはある」と毎回被安打に苦戦しながらも、この回以外は落ち着いてゼロを並べた。
規定投球回まであと3回1/3に迫った。セ・リーグの防御率1位はDeNAのケイで1・02。0点台の伊原が“隠れ1位”に浮上した。先発した5月11日の中日戦から、左腕の登板日はチームも5連勝と首位堅守に大きく貢献している。
伊原の投球や考え方の引き出しは、積極的なコミュニケーションから生まれる。「新しいことを取り入れながら、毎年進化するために皆さん取り組んでいる。周りの人から教えてもらうことが自分のプラスになる。疑問に思ったことは質問するようにしている」。受け身ではない“体育会系精神”が日々の成長につながっている。
この日投げ合ったオリックスの曽谷は同じ奈良県出身の同級生で、長所の吸収とリスペクトも忘れない。「いい刺激を送り合えると思う。いいボールは僕より持っていると思うので、学べるところは学びたい」。常に高みを見据え、安定感ある投球で次もチームを勝利へ導く。
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