阪神悔し 桐敷不在響いた激闘延長接戦勝てず 21年ぶり巨人戦開幕4カード連続勝ち越しならず
「阪神2-3巨人」(22日、甲子園球場)
悔しい敗戦になった。二回に阪神・大山悠輔内野手(30)の今季初聖地弾となる2号2ランで一時逆転に成功。同点の八回には無死満塁の絶好機を迎えたが、森下翔太外野手(24)が痛恨の三ゴロ併殺打に倒れるなど無得点に終わり、延長十一回にニック・ネルソン投手(29)が決勝打を浴びた。21年ぶりとなる巨人戦の開幕4カード連続勝ち越しはならなかった。
虎党の「あぁ~…」という悲鳴とともに、門脇の打球は右翼・植田の頭上を越えていった。2004年以来、21年ぶりの巨人戦開幕4カード連続勝ち越しは幻に…。マウンドのネルソンはぼうぜんと立ち尽くした。
「まだ新戦力といいますかね。2試合目ですからね。そのあたりは結果はどっちに出るか分からないですからね」
試合後、藤川監督は落ち着いた表情で語った。勝敗が決したのは2-2の延長十一回。6番手・ネルソンがマウンドへ。先頭の代打・笹原の遊撃内野安打に暴投が絡み、ピンチを拡大。2死二塁から決勝打を浴びた。
「悪くはなかったと思う。ファンの声援は素晴らしかった。状態は悪くないので。自分の仕事をできればいい」
ネルソンは前向きな言葉を並べたが、結果的に“桐敷不在”が響いた形だ。この日、セットアッパー・桐敷が左上肢の筋疲労のため、出場選手登録を抹消された。先発・デュプランティエの後を受け、2-1の七回は及川を投入。逃げ切りを図ったが、左腕は先頭の代打・ヘルナンデスに痛恨の同点ソロを被弾。試合は振り出しに戻った。それでも八回・石井、九回・岩崎、そして延長十回は湯浅が無失点。桐敷ショックを振り払うように、スコアボードにゼロを並べ続けた。
しかし、打線も追加点を奪えない。2-1の四回は無死一、三塁から大山の遊ゴロでホームを狙った三走・森下がタッチアウト。八回は無死満塁で森下が痛恨の三ゴロ併殺。佐藤輝は申告敬遠され、大山は空振り三振に倒れた。延長十一回も2死満塁のチャンスで代打・梅野は二ゴロに打ち取られ、ため息のゲームセットに終わった。指揮官は「勝負ですからね」と気持ちを切り替えた。
「日々、何かが足りずにあと一歩のところは全員で、次の課題と言いますか。シーズンは長いですから。それを打ち破っていけるような個人の力、チームの力を日々悔しい中から見つけていけばいいと思いますから。また明日ですね。名古屋で頑張ると」
23日からバンテリンドームで中日3連戦。先発はエース・村上を立てる。前回3タテを食らった敵地から仕切り直しだ。
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