【井川慶氏の眼】阪神 連勝ストップも来日初登板で無失点のネルソンは収穫

 「阪神4-5巨人」(21日、甲子園球場)

 あと一歩届かなかった。阪神は最後まで粘り強く戦ったが巨人に惜敗し、連勝が3でストップした。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は四回に4失点しながらも1点差まで詰め寄った点を評価。巨人に「簡単に勝たせてくれない相手」と印象付けたとし、来日初登板で無失点に抑えたネルソンも収穫だったとした。

  ◇  ◇

 阪神としては、あと一歩及ばずに連勝が止まる結果となりましたが、何もない敗戦ではなく、次につながるものもありました。

 まず打線に目を向けると、四回に4失点する展開でも、七回に1点差に迫ったことで、八回に大勢投手、九回にはマルティネス投手を登板させる形に持っていけました。特に大勢投手に対しては、無得点に終わったものの満塁のチャンスも作れたので。ここまでのチームとしての対戦成績も含めてですが、巨人に対して、やはり阪神は簡単に勝たせてくれない相手であるということを、負けた中でも印象付けることができたと思います。

 投手陣では、4番手のネルソンが八回に来日初登板を果たして、無失点で抑えたことも収穫となりました。2死後に連続四球でピンチを招きましたが、得点を与えなかったということが何よりでしょう。

 投球内容を振り返ると、真っすぐは球速以上に打者の手元での伸びやキレがあるように見えました。変化球に関しても、チェンジアップはいい沈み方をしていました。やや制球にバラつきがあったのは、初登板であり、まだ甲子園のマウンドに慣れていないことに加えて、雨でぬかるんでいる状況もあってのことかと思います。今後、より状態は上がっていくでしょうし、結果としていいスタートを切れたと思います。

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