阪神・森下 巨人戦4戦連発!3連勝導いた初回V2ラン「最高の形になって良かった」 対巨人8勝2敗で今季最多貯金7
「阪神4-0巨人」(20日、甲子園球場)
虎の3番が聖地G倒に導いた。阪神の森下翔太外野手(24)が初回に先制の7号2ランを放った。巨人戦の4試合連続本塁打は球団では1999年のジョンソン以来で、日本選手に限ると91年の八木以来34年ぶりの快挙となった。3-0の七回にはダメ押しの中犠飛で計3打点。伝統の一戦での勝負強さが光り、今季3度目の3連勝で貯金を今季最多の7とした。
空へと吸い込まれるように、白球は高々と舞い上がった。夕暮れの甲子園。長い滞空時間の分だけ、歓声とどよめきを堪能できる。森下が伝統の一戦でまたアーチを描いた。「才木さんにいい形で先制点をあげられるようにと思っていたので、最高の形になって良かったです」。クシャッと笑いながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。
初回1死一塁。1ボールから戸郷の145キロ直球をすくい上げた。中堅から左翼への強い風が打球の勢いを加速させる。「浜風にもいい感じに乗って、芯にも当たっていたので手応えは完璧だったかなと思います」。左翼席にスーッと着弾。この一撃で勝利を呼び込んだ。
7日の巨人戦(東京ド)以来8試合ぶりの7号2ラン。宿敵との前カードでは3連戦全てで本塁打を放った。球団の日本人では91年の八木以来34年ぶりとなる、巨人戦での4試合連続アーチ。打率・405、4本塁打、13打点と今年は伝統の一戦にめっぽう強い。「たまたまじゃないですか。巨人戦以外でも結果を残せればなと思います」と冷静だったが、虎党にとっては頼もしい限りだ。
この日は岡田オーナー付顧問がテレビ解説で来場していた。新人からの2年間は岡田監督の下でプレー。「ドラフト1位で指名してもらったのが岡田監督。そこがなかったら今の自分がスタートしていないので感謝しています」。昨オフ、教え子として感謝の思いを言葉にしていた。
加えて、こんな表現もしていた。「すごく野球が好きなのと、戦術の天才」。解説でも勝負どころをズバズバと的中させる。ミーティングでも相手の研究ぶりに驚かせることがあったという。そんな前指揮官は「次の1点」とよく言っていた。七回1死満塁では最低限の犠飛。豪快な一発だけで終わらず、ほしかった初回以来の追加点ももぎ取った。
チームは今季3度目の3連勝で今季最多の貯金7。21日の相手先発・井上からも前回は本塁打を打っている。巨人戦で5試合連続弾となれば、73年の田淵、82年の掛布とレジェンドに並ぶ。「明日絶対に勝って、いい形で3戦目にいきたいと思います」。森下ならば、また打つ気がしてならない。
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