阪神・佐藤輝 お米パワーで大暴れだ 新潟に4番で堂々カムバック 地元のファンに一発「見せられたら」
阪神の佐藤輝明内野手(26)が12日、ハードオフエコスタジアム新潟で13日に行われるDeNA戦で、地方のファンのためにもアーチをかけると誓った。昨年は5月15日に2軍降格を経験し、その期間に新潟で活躍。大好きなお米にもパワーをもらい、新潟の少年少女たちにも夢を届けたい。チームは2連勝中と好調。4番のバットで勢いをさらに加速させる。
佐藤輝にとっては新潟で2年連続の一戦となるが、昨年とは立場も調子もまるで違う。気持ちの余裕からか表情も明るい。新潟の印象を聞かれても、驚くほど冗舌だ。「お米の名産地ですね。お米が今、なくなってますから」。しっかりと時事ネタも交えて、おちゃめな回答。大暴れの予感がプンプンと漂う。
昨年5月は2軍で鍛錬の時間を過ごしていた。同15日に抹消され、その期間に新潟で2試合。10打数4安打で打率・400、4打点と結果を残した。今年は虎の4番として、本塁打&打点の2冠で米どころにカムバック。数少ない地方開催で活躍を誓った。
「そこでしか見られないファンの人もいると思うんでね。いいプレーを見せられるように頑張りたいですね」
今年は4月15日に松山市の坊っちゃんスタジアムでヤクルト戦が行われた。その日から4番に座り、適時三塁打もマーク。虎党は関西だけでなく、全国に熱狂的なファンがいる。地元の少年少女にとっては、夢のような一戦。「それ(本塁打)を見せられたら最高かなと思います」。豪快な一発を届けたい。
ここ2試合も打点を挙げ、打撃は好調をキープしている。11本塁打、33打点で2冠独走中。それでも、当の本人は至って冷静だ。「(調子は)普通じゃないですか。これを普通だと思って、もっと上を目指してやっていきたいです」。まだ5月。ここから右肩上がりになっていく。
チームは連勝中。DeNAには4月22日からの敵地での3連戦で3連勝した。相手先発はケイ。同3日の京セラドームでの試合では7回4安打無失点と抑えられているが、昨年は一発を見舞った左腕でもある。この日の甲子園での全体練習では快音を響かせ、守備では中堅と二塁でも打球捕。軽快な動きで状態の良さを感じさせた。
試合に向けて、空路で新潟入り。「お米、好きです」とコシヒカリを食べて、力を蓄えることもできる。昨年の悔しい2軍の経験はもう忘れた。新潟での記憶を塗り替えるには、活躍するしかない。「もっと打ちたいっすね」と気合十分。2試合連続のヒーローが、新潟でも勝利に導く。
◆阪神の新潟県内での試合 阪神の新潟県内の試合は1リーグ時代を含めて過去に13試合で7勝6敗。1リーグ時代は1948年5月13日・中日戦(新潟白山)でスコア1-4で敗戦した。2リーグ制初年度の50年は8月12日・西日本戦(長岡)で10-4の快勝。翌13日・巨人戦(新発田)は5-9で敗れている。なお、直近は12年5月8、9日の広島2連戦で連勝。
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