死去の小山さん 2週間前に「阪神戦、テレビで見とるよ」「藤川監督、いろいろ考えながら頑張っとるね」
元阪神投手の小山正明(こやま・まさあき)さんが18日午前11時20分、心不全のため死去した。90歳だった。デイリースポーツの元阪神担当記者が、ユニホームを脱いでからはデイリースポーツの評論家として活躍した故人を悼んだ。
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2週間前。小山さんに電話をすると、ゆっくりと言葉を選びながら、いつもの穏やかな口調で、藤川阪神への期待を語ってくれた。
「阪神戦、テレビで見とるよ。藤川監督、いろいろ考えながら頑張っとるね」
東京に居を移してからは体調のこともあり、自宅で過ごす時間が長くなっていた。「病院以外はあんまり、外には出てないなあ」。コロナ禍以降は年に数回、テレビ中継を見て、阪神戦の評論をしてもらっており、その時も「今年もまた一回、やりたいなあ。日程が決まったら連絡をちょうだいよ」と、お願いされていた。まさかあれが最後の会話になるなんて、思いもしなかった。
今年2月。一つ年上の吉田義男さんが亡くなった。「もう、僕らの同年代はみんな逝ってしまったよ。僕もね、順番がくるんだろうけどね。どこまで頑張れるかなあ」。もう一回、評論をとらせてもらいたかったです、小山さん-。(デイリースポーツ報道部運動担当次長、野球デスク・岡本浩孝)
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