阪神・才木 火曜日でも連勝 6回2/3を2失点粘投、DeNAに雪辱2勝目 「無駄な四球」反省
「DeNA2-4阪神」(22日、横浜スタジアム)
阪神・才木はベンチから祈るようにグラウンドを見つめた。3アウトでイニングが完了すると、帽子を取って救援した及川に一礼。七回途中まで投げ5安打2失点、自己ワーストタイの5四球に反省が残る。それでもバウアーには投げ勝ち、DeNAにリベンジ成功の2勝目。粘投で勝利を呼んだ。
「これがラストかなってところで、点を取られて中継ぎに負担をかけた。しっかり投げ切れるようにしないといけない」
唇をかんで振り返ったのは七回のマウンドだ。2死一塁から三森に四球を与え、一、二塁と得点圏に走者を背負う。ここで佐野に対し2-2から6球目、内角低めのスライダーを右翼線に運ばれた。3点差に迫られ、2死二、三塁のピンチを残して降板。「四球が絡んでの失点なので、もったいないというか…。無駄な四球がないようにしないと」と反省した。
今季初登板となった1日・DeNA戦(京セラ)以来の再戦だった。同戦は五回まで1失点に抑えながらも、六回に押し出しを含む2四球が絡んで3失点。続く8日のヤクルト戦では8回1失点で2敗目を喫した。村上と2本柱として火曜日の先発を任された今季、なかなか白星は遠かったが鉄のハートが才木の真骨頂。超ポジティブな思考が進化を支えている。
「気にしないようにってその時点で、もう気になっているじゃないですか。前に打たれたからとか、それでも次の登板はくる。次に抑えればいい。その日、自分ができる投球がどうかにフォーカスした方が、ベストを尽くせると思いますね」
20年11月のトミー・ジョン手術で長くリハビリ生活を過ごした。ボールを投げられる日々、勝ち負けで一喜一憂できる日々に、後ろを向く暇はない。「初戦も2戦目も四球が絡んだ失点。今年はそういう傾向にあるので、もっとゾーンで勝負するとか余裕を持つとか、考え方を変えないといけない」と才木。反省の言葉ばかりが口をついた115球。全てを受け止めてさらなる高みを目指す。
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