阪神・村上 ドラ1伊原の初星をプロデュース 智弁学園の後輩にカープ攻略法伝授「一緒に勝てたらなと」

 18日の広島戦(甲子園)に先発予定の阪神・村上頌樹投手(26)が14日、智弁学園の2学年後輩で、20日の同戦にプロ初先発することが濃厚なドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=へ、相手の攻略法伝授を誓った。開幕からここまで3連勝の右腕は先輩として、言葉でもプレーでも引っ張っていく。

 後輩のプロ初先発を報道で知ったという村上は、心なしかうれしそうに言葉を紡いだ。「同じカードで投げるんで、バッターの特徴とかいろいろ教えながら、一緒に勝てたらなと思います」。先輩としての覚悟をにじませた。

 伊原の活躍は村上の目にも頼もしく映っていた。「コントロールもよくて、テンポもいい。コーナーにしっかり投げられてるから、ヒットもフォアボールも少ない」。デビューから中継ぎとして、ここまで6戦無失点を継続している左腕を絶賛した。

 自身も中継ぎとして1軍でのキャリアをスタートさせ、今のポジションにたどり着いた。その経験と重ね合わせ「完璧を求めすぎずにフラットに。クオリティースタート(先発で6回以上を投げて自責点3以内)でもいいとか、余裕を持って投げてほしい。自分のピッチングをしてくれたら」とエールを送った。

 カード頭として、いい流れを作るのも仕事だ。開幕からの2カードは富田、門別と自らよりも若く、経験の浅い投手の前を投げてきた。今回はルーキーが後ろに控える中でのマウンドとなるが「開幕当初もそうだった。そこは変わらない」と平常心で臨む。

 3月28日の広島との開幕戦では、8回2/3を無失点。完封目前の快投で最高のスタートを切った。前回11日の中日戦では今季最短の5回でマウンドを降りたが、ここまで3戦3勝。防御率1・74と抜群の安定感を誇る。「この前はあんまりよくなかったけど、勝ててるのは気持ち的にも楽ですし、いいんじゃないですかね」と、心身ともにいい状態をキープしている。

 開幕から4連勝となれば球団では、1967年の村山実以来58年ぶり。先発だけに限ると、1953年の藤村隆男以来72年ぶりの快挙となる。MVPを獲得し、優勝に大きく貢献した一昨年も届かなかった新境地へ、足を踏み入れようとしている。

 この日は甲子園で行われた投手と野手の指名練習に参加。キャッチボールやランニングで調整し、リラックスした表情も見せた。言葉で教え、投げる姿で伝える。絶好調右腕が後輩に最高のバトンを渡す。

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