阪神-中日戦で珍プレー 捕手の防具にボールが入り走者が二塁進塁 記録はワイルドピッチ 球場は悲鳴と驚きの声

 3回、岡林の打席の際に投球が坂本の防具に挟まる(撮影・中田匡峻)
 3回、岡林(奥)の打席の際、村上(中央)の投球が捕手の坂本の防具に挟まり、高橋宏(19)が進塁する(撮影・中田匡峻)
 3回、中前打を放った高橋宏(撮影・西田忠信)
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 「阪神-中日」(11日、甲子園球場)

 三回、中日の攻撃中に珍プレーが起こった。

 阪神の2点リードで迎えたこの回、先発の村上が先頭の投手・高橋宏に中前打を許した。続く岡林との対戦で2ストライクから3球目、ベース付近でバウンドしたチェンジアップが、捕手・坂本の防具の中に入った。

 一瞬、ボールが消えた状態に、一走・高橋宏もも驚きの表情。球場もザつきが起こる中、球審の水口審判が走者の二塁進塁を指示した。「村上投手の投球がキャッチャーの防具に挟まりました。規則により一塁ランナーを二塁に進めます」とアナウンス。記録はワイルドピッチ。無死二塁となった状況に、球場のスタンドからは悲鳴と驚きの声がもれた。

 今回の判定は公認野球規則5・06(C)(7)の「投球が、捕手のマスクまたは用具、あるいは球審の身体やマスクまたは用具に挟まって止まった場合、各走者は進む」が適用された。3月30日のソフトバンク-ロッテ戦でも、ソフトバンク・杉山の暴投が捕手・海野のプロテクターに挟まり、三塁走者が生還して決勝点になっている。

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