阪神・岡田顧問 三浦DeNA警戒「そりゃ強いよ」主力欠いても落ち着き&余裕「やっぱり去年勝ったアレがある」

 「練習試合、中日0-4DeNA」(11日、Agreスタジアム北谷)

 阪神の岡田彰布オーナー付顧問(67)が11日、練習試合・中日-DeNA(北谷)を視察した。昨季限りで監督を退任し、現職となってから初めての他球団チェックとなった。昨季の日本一に輝いたDeNAは「そりゃ強い」と評価し、井上監督が率いる中日には「しんどいな」と忖度(そんたく)なしの“岡田節”。2年ぶりのリーグ優勝を目指す阪神を後押しするために、情報収集を開始した。

 ユニホームを脱ぎ、新しい役職となって初めての敵情視察。岡田顧問はスーツ姿で中日のキャンプ地・北谷に降り立つと、球場バックネット裏の一室へ。中日の練習を見つめながら井上監督と談笑し、フリー打撃を終えた中田からあいさつされると手を上げて応えた。DeNA・三浦監督とも会話し、和やかなムードで過ごした。

 だが、試合が始まるとスイッチが入った。鋭い目線でグラウンドをチェック。視察は五回までだったが、DeNAに漂う落ち着きや余裕を感じるには十分な時間だった。

 「やっぱり去年勝ったアレがあるんやろな。自信まではいかんけど、そういう感じには見えるよな。やっぱりな」

 DeNAのスタメンは若手中心でレギュラークラスは梶原、森敬ぐらい。オースティン、牧、宮崎、佐野、桑原、山本と主力を欠いても、チームとしての持ち味を発揮した。

 初回から大半の打者がファーストストライクから積極的に仕掛け、開幕ローテ入りを目指す中日・松木平に対して三回までに6安打。三回2死二塁からは24歳・井上、20歳・松尾、22歳・加藤の若手クリーンアップの3連打で2点を奪った。

 大型補強した昨季のリーグ王者・巨人とともに、阪神にとって優勝へ向けたライバルに位置付けているかと思ったが…。現時点での岡田顧問の評価はさらに上だった。

 「勝ったチームが強いんやろ。だからDeNAは強いということやんか。それだけのことよ」。“岡田節”で昨季の日本一チームに敬意を表し、「そりゃ(DeNAは)強いよ。だって日本一のチームなんやから、おまえ。巨人は強いなんて言ってないで(笑)」とまで話した。

 一方で井上新監督が率いる中日には「しんどいよな、はっきり言うて」と忖度なしでコメントした。

 ただ、あくまで現時点の評価。「いい悪いは1年終わっての結果よ。こういうやり方だから絶対勝てるということはないからな。結果の世界やから、プロは。(井上監督が)何かを変えようとしているのは分かるし、選手がどれぐらいついていくかやろうな、結局は」。3年連続最下位から立て直しを図る新指揮官の手腕を、今後の注目ポイントに挙げた。

 両監督とは「そんなたいそうな話はしてないわ」と振り返ったが、藤川阪神に還元する多くの情報を得て敵地を後にした。

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